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遂に三文ノワールを手に入れたPふゆ推しによる感想。

皆様お久しぶりです。やーっとのとこさ最後の冬優子Pアイドルをお迎え出来たので、コミュを読んだ感想、その他関係あるコミュの話をしていこうと思います。

はじめに

まずは念願の三文ノワールを手に入れた感想ですが…、本当にここまで長かった…!いや、本当に。
もともと冬優子のPアイドルは何が何でもコンプするつもりだったのですが (サポートの方はセブンコラボが希望無さすぎてコンプは諦めました) 、シャニマスきっての問題作である【紅茶夢現】の出現により、どれだけ冬優子について語りたくても、このカード持ってなきゃ解像度の低い感想しか言えなくなってしまう…!と思ってしまい、この日を切望しておりました。推しの子コラボ第二弾で、流石に限定セレチケ来るかな〜?って思ってましたが、来てくれませんでしたしね…。

そして遂に!
遂に!
【三文ノワール】お迎え〜!

マスターズフェス様様ですね…!!!!前回のガチャでも【アンシーン・ダブルキャスト】を連れてきてくれたマスターズフェスガチャ、みなさんも是非引いちゃってください。


【三文ノワール】の感想

では、【三文ノワール】を読んだ感想です。まず一番最初に思ったのが、

黛冬優子のコミュ、こんなのばっか!!!

でした。聞いてんのか【紅茶夢現】、【ア・冬優子イズム】。 ともかく、コミュ全体を通して、鬱屈としたというか胸騒ぎが止まない空気感が続いておりました。約束された𝑯𝑨𝑷𝑷𝒀 𝑬𝑵𝑫こと、【ノンセンス・プロンプ】くんの存在を知っていたおかげで何とか正気は保てましたが、冬優子とシャニPの心理描写というか、置かれている立場とかモノローグをみて、本当にすごく精神がすり減らされちゃいました。

アイドルという「今」

さて、アイドル作品的にはメタい話になってしまうのでしょうが、「アイドルとしていられる時間は有限」という逃れられない問題を、ただ「輝かしい期間の終了」「楽しい時間もいつか終わってしまう」というアプローチではなく、「アイドルとして終わってしまえば、今まで好きでいてくれた人が離れていく、その関心や応援は別の何かに移りゆく」というアプローチでしてきことが、心に刺さりました。

小並感ですが、すごーく難しい話だな、と思いました。「アイドルの賞味期限は短い」というのは、アイドルを少しでも齧ってる方なら、それっぽい言葉は聞いた事があると思います。アイドルを引退して、バラエティや、それこそ女優業をこなせる人達なら、アイドルではなくとも人々の目に触れることは出来ると思います。しかし、「アイドル」としてあることを考える場合、ステージに立ち、ファンに応援してもらえる期間というのは、やはり短いものだと思われます。今回のコミュでは、「永い時に残るために、アイドルではなく、フィルムに残る黛冬優子」の可能性が仄めかされました。


永い時のために?

コミュの中で、主演オファーをしてきた監督から、「アイドルという使い潰され、いつか忘れられてしまう、儚い存在として生きるよりも、永遠に残る演者としていて欲しい」という話を受けた冬優子。
映画監督という、自分の作品を彩るための才能を集める人からすれば、競争が激しく、目まぐるしく移りゆくトレンドの中で、短い期間のためだけに消費されてしまう才能があれば、引き抜きたくなる気持ちも当然だと思います。
短い「今」を生き、いつか忘れられる生者アイドルとしてあるか、それとも100年後にこの世に居なくとも、スクリーンやフィルムの中で「永遠」を生きることが出来る幽霊役者としてあるか。

この場面、凄く面白いなと思ったんですけど、何度か読み返して、すごく引っかかったんですよね。色々考えたんですけど、ここで重要なのって、「黛冬優子がなぜアイドルをしているのか」だと思うんですよね。それは「冬優子がトップアイドルになるため」なのか「みんなから愛されるふゆであるため」なのか。少なくとも「永遠の時に残るため」ではなかったと思うのです。作中で冬優子が監督の話を「何となくわかる」と言ったことからも、一考する価値のある話であったのは間違いありませんし、監督も冬優子のことを「よく見てくれていた」からこそ、冬優子も真剣に向き合ったのでしょうが、やはり黛冬優子の本質を捉えたものではなかった、のではないでしょうか。

「可愛くて、かっこよくて、キラキラして……」

                                「特別な」

そんな『ミラ♡ミラ』が冬優子の原点オリジンでした。

「ふゆは、どんなアイドルになれると思いますか?」

スカウトされた際にこのような発言をする程には、冬優子にとって「アイドル」が大切な存在であり、憧れでした。まあ、最初は「アイドルなんてちやほやされるための手段」なんて言ってましたが。それでも一度は離れたプロデューサーの元に戻ってきて、アイドルと向き合った彼女にとって重要なものは他にあるのでしょう。それに、彼女がアイドルを続ける意味、アイドルをしている中で、「彼」に見つけてもらってますしね。

シャニPの苦悩

では、その「彼」についてです。我らがスーパーダーリン。アイドルマスターシャイニーカラーズのプロデューサーこと、シャニPです。
【三文ノワール】のシャニPはだいぶ重いな…(大歓喜)って感じでした。撮影現場で役をこなす冬優子を見ながら
                                   「輝いてる 」

「誰よりも」

この場所で

                                     「冬優子」

なんてモノローグしちゃうんですよこの男。こいつ、ふゆのこと好きすぎでしょ案件ですね。

この男、283プロのアイドルたちを輝かせるために、プロデューサーをしているんです。そんな彼が、アイドルをしていない黛冬優子を見て、「輝いてる」と感じてしまったんです。しかも、この場にいる誰よりも。「流石だった」とは伝えるものの、自身の不安や、冬優子への執着は口に出さないでいる辺りがね、すっごい重くて良かったです。まじで。

多分シャニPとしては、誰であろうと、アイドルを本気で辞めたいと言えば手放してはくれると思います。その道のサポートも、きっとしてくれるんでしょう。
それが彼女にとって最善の選択なら…と。
直前の助監督との話のなかで、シャニPは冬優子に演技の才能があることを聞かされていました。実際目の当たりにした役者である黛冬優子が、誰よりも輝いてるのを見て、彼は一体どういう心境だったのでしょうか。アイドルよりも輝ける存在なら、舞台の上こそが、黛冬優子の本来の居場所だとするなら、そういう考えになっているシャニP。いやぁ、まじで重くていいですね。

冬優子が主演を務めた作品のラストも、今現在自分が置かれた立場に似ている癖に「いい作品だった」なんて感想を言えてしまう彼の表情、見てみたいですね。

こんな悪趣味な感想しか出てきません。まじですみません。

小見出しからは逸れてしまうのですが、せっかくシャニPの話をしていますので。
序盤のコミュの選択肢で、「アイドルとプロデューサーはコインの表と裏のようなもの」と表現していたのが凄く良かったです。これは後に【ノンセンス・プロンプ】に拾われるのですが、「冬優子がアイドルを辞めるような『何か』があれば、それは俺もプロデューサーを辞めるような事態だから」と、アイドルである冬優子のことを信頼してる発言がすっごい好きなんですよね。
これはあの【紅茶夢現】に対しても言えることだと思ってて。さっき私は「本気でアイドルを辞めたいと言えば手放してくれる」と言ったのですが、半分くらい嘘のつもりで書いていました。というのも、アイドルとして走り出した序盤の方なら手放してくれたとは思うんです。それか、本当に『何か』起きるような事態ならば。しかし、今の彼は黛冬優子という人物が、如何にアイドルと真剣に向き合っているか、黛冬優子という人物がどれだけ責任感のある人間なのかを知っていますし、信頼しています。だからこそ、シャニPの中で黛冬優子がアイドルを辞めることというのは「異常事態」であると言えるのです。私は以前の記事で黛冬優子がアイドルを辞め、283プロから、シャニPの下から離れているパラコレ時空をかなり歪な世界線だと書きましたが、それはこのためです。
三文ノワール未読で書いておりましたが、そういうことを長々と書いているのは別記事で読めますので是非…



冬優子もかなり重かった今回

今回のコミュ、冬優子もシャニPに負けず劣らず死ぬほど重かったんですよね。というのも、役者としての冬優子を目の当たりにし、呆然としているシャニPに対して、

    「あんたも入っちゃえば?───カメラの中」

とか言っちゃってるんですよ。ほぼプロポーズじゃないです? 

シャニソンの【Stray's LINK】でも言われていた通り、今の形には収まらないでしょうが、黛冬優子にとってシャニPという存在は、アイドルであるための絶対条件ではありません。

そうかもしれないけど。冬優子は、シャニPのことを必要とし、「一緒にカメラの中に入ろう」と、一緒に永遠になってしまおう、と割と重たい誘いをしてるわけです。無茶苦茶いいですよね…。まあ、表情からして本気で言っていわけでも、おふざけで言っていたわけでもないでしょうが、冬優子にとってシャニPが如何に大切な存在か分かるのが凄く良いシーンだと感じました。

そも、先程の場面の続きが上の2枚ですから、もう冬優子にとって、シャニPがいない「今」なんてものはありえないんですがね。
ちなみに上2枚のシーンはこのシーンで、別の【三文ノワール】の場面のアンサーになってるんですよね。

それがこちら。「アイドル÷黛冬優子=」
答えは多分、プロデューサーあんたなんだと思います。少なくとも「今」のふゆにはシャニPの存在は必要不可欠なのです。シャニPがいなくてもアイドルになれてたかもしれないし、もっとふさわしいユニットを組めて、『真っ当』なアイドルになれていたかもしれないけど、それでも、それは「今」にならなかった。だから「今」の冬優子にとっては

                アイドル=黛冬優子×プロデューサー

なのではないでしょうか?
【三文ノワール】、【紅茶夢現】の完璧なアンサーだった【Stray'LINK】を見せてくれたシャニソンには本当に感謝ですね。


そして、【ノンセンス・プロンプ】

さて、【三文ノワール】に対するは【ノンセンス・プロンプ】です。私は【三文ノワール】入手以前から持っていました。前知識がなくても、本当にいいコミュだなと思っていたのですが【三文ノワール】を読んだ後だと、本当に深みが違いましたね。本当に、何もかもへのアンサーとなっていました。この感動は実際に読んで味わって欲しいのですが、とりあえず、かなーり抜粋したこの一連の流れだけでも語ります

……遊園地の話よね?──……ああ

もう言葉はいらないのか!(第40回宝塚記念)
って感じですね。ここまで読んでくださった皆様ならこの問答の、なんというか、「良さ」なんて2文字で収めたくないこの気持ちが伝わることでしょう。

そしてこの顔である。

先程━━で消しながら、これ冬優子からのプロポーズだよね?とか茶化してましたが、ここで完璧なシャニPからのプロポーズですよ。幽霊カメラの中として永遠に一緒にいようか、というある意味諦めのようなプロポーズを、今を生きる者アイドルとプロデューサーとして生きよう、というプロポーズで返してるわけですよ。

         
                   ハァーーーーーー。結婚しろ?


【三文ノワール】から【ノンセンス・プロンプ】へ

あまりにも美し二部作で最高でした。



おわりに

三文ノワール自体は、最初にお伝えした通り、かなり鬱屈としており、息苦しい印象を覚えておりましたが、ノンセンス・プロンプという完璧なアンサーのおかげで、本当にかけがえのないもの、美しい物語になったと考えています。本当に読めて光栄でした。最高の作品をありがとうシャニマス。

さて、最新の冬優子pSSRである【ア・冬優子イズム】では同化しつつある、もしくは消失しかかっている「冬優子」と「ふゆ」の存在がキーとなってくると思われます。愛依ちゃんでも同じような問題に直面したことがありましたが(ちょうどシャニアニ2ndでもやりますね)、冬優子にとっては、長い間向き合ってきたもう1人の自分な訳ですから、その決着もかなり難しいものとなります。しかし、【三文ノワール】にとっての【ノンセンス・プロンプ】、【紅茶夢現】にとっての【Stray'LINK】のように、きっと、冬優子とプロデューサー、そして我々にとっても輝かしい「今」が開けるのではないでしょうか?

ここまでのご高覧ありがとうございました。かなり長くなってしまったものの、言いたいこと、言及したいコミュが多くてとっちらかっちゃいました。また書く機会があれば、より良い文章にできるように頑張ろうと思います。それでは。

あとがき

今度友人二人に対してシャニマス布教会を行うのですが、せっかくなのでこの三文ノワールとノンセンス・プロンプを見せようと思います。シャニマス初心者ではありますが、さらなる初心者のために頑張ります。

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