【LAKILAKI WASABI】 山葵狂徒の考察
いつもなら全シーン考察になるのですが、ちょっと今回は考える順番をいつもと変えて、人物から見ていくのがいい気がするので、山葵狂徒からやっていきましょう。
タイトル「LAKILAKI WASABI」と山葵狂徒
インドネシア語で男性を意味するLAKI-LAKI。物語の中心的な集団である「山葵狂徒」は男性のみで構成される反グレ宗教団体と見られます。
知ってる人も多いかもしれないですが、日本人以外ほとんどの国の人が「山葵を食べることはできない」と答えます。。
世界からは納豆と同じぐらい、もしかしたら納豆以上に嫌われている食材です。
山葵を受け入れられない人が多いから、山葵狂徒は治安が悪い集団にデザインされていったのかもしれませんね。
SUSHI YAKUZAも反社が主人公の作品ですが、サーモンが女の子だったから狙ったわけではありません。
サーモンが神の魚だったから狙ったわけで、たまたま神の魚が女の子だっただけですよね。
なので、意味のない弱いものイジメをしているわけではありません。
寿司は世界的に見ても人気な料理だし、組長の作るお寿司は日本人から見ても「これはガチで高い店のやつ」ってわかるので、組長の手で高級なお寿司になったことで、サーモンの命が無駄にされてないことや
「そうだよね、寿司を食べるってことは魚の命を頂いてるんだよね。」
っていうことを視聴者が改めて実感する機会を与えられる作品になっていました。
しかし、山葵狂徒は弱いものイジメをし、小さなプードル相手にゴリマッチョの助っ人外国人を出してきたり、卑劣さがとにかく際立ってる印象です。
世界中で嫌われている山葵を悪者として描いたのは何となくわかるのですが
その悪者の主戦力をメンバーに演じさせた意図が今ひとつ掴めずにいます。
もしかしたら次回以降のMVや歌詞に、その見方が変わるようなものが出てくるのかもしれないので、気長にやっていこうと思います。
アジト内部
侍のようにきちんと神棚に祀ってませんが、終盤で使用されるヌンチャク、神主さんがお祓いで使用する「大幣(おおぬさ)」と共に祭壇に置かれています。
また、この狐面はLLS同様祀られているだけで使用されることはありません。
「ポイズンアイビー」的な女性キャラが鎮座している場所の後ろに壊れた鳥居が配置されています。
普通、神社で鳥居は入り口に建てられますが、山葵狂徒は壊れた鳥居を本尊にあたる位置に置いてます。
壊れたまま、本来と違う使い方がされている鳥居が何を意味するのかはまだわかりません。
この山葵狂徒のアジトの構造から、侍が信じている宗教と大きく違って、狐面本体が御神体ではないことが考えられます。
狐面<ポイズンアイビーであるのは間違い無いと思います。
山葵は紙垂の結界で囲まれた場所で栽培されています。
作られているのは「本山葵」と言われる日本原産の山葵です。
実は本山葵の人工栽培をというのはとても難易度が高いそうです。
未達成のクラファンなのですが、山葵の人工栽培の難しさがわかる記事になります。
(他にも検索すると研究している論文などもたくさん出てきますが、私の頭が悪くて書いてあることがさっぱり理解できませんでした。)
薬品精製や農薬・肥料などの知識もあるので、ただの治安悪い集団ではなく、山葵の人工栽培に関してはトップクラスの知識と技術力があるのがわかります。
また、農業従事者の高齢化や人材不足が何十年も叫ばれていますが、若い人材が豊富に揃っているのも山葵狂徒の凄いところです。
狂徒たち
そして見るからに治安の悪そうな集団ですが、「狂徒」でお調べしたところ、中国の新聞で「狂徒がパトカーに火炎瓶」とついているページを見つけました。
(記事はアプリが必要らしく見出ししか読めませんが)
他にも2点ほど中国の記事を見つけたのですが、「狂徒」という単語をGoogle翻訳(中国語(繁体)→日本語)かけたところ、「狂信者」と出てきます。
さらに「狂信者」で調べると、「常軌を逸して信じ込むこと」と出てきます。「狂信者」という外国の小説もあるみたいです。
暴力的な活動をしているうちに治安の悪い人たちが集まってきたのか、治安の悪い人たちのところに山葵が与えられてできたのかわからないですが、「山葵のことを常軌を逸して信じている人たち」ということになります。
そして、山葵で世界を支配するとか、そういった思想も全く不明です。
山葵の神様?ポイズンアイビーの謎
謎があまりにも多すぎるこのポイズンアイビー。
名前がわからないがために私は「ポイズンアイビー」と呼んでいますが、なんとなく人間ではない気がします。
「なぜ男性のみの集団の御神体が女性なのか」疑問に思う方もいると思いますが、古くから女人禁制がしかれている場所では「この地の神様が女神で、女性が立ち入ると嫉妬して怒り出して災いを呼ぶ」と言われていることが少なくありません。
ポイズンアイビーは山葵狂徒の指導者なのでしょうか?
多くの宗教団体は、指導者=信仰対象のパターンと、指導者≠信仰対象のパターンに分けられると思います。
幸福の科学やオウム真理教などは前者に相当すると思います。
あとドラクエなんかもそうですが、漫画やゲームだと敵が悪魔崇拝の邪教で、信仰対象が魔王だったりするので、実は前者の方が具体的にイメージしやすかったりしますよね。
後者は信仰対象である「神様」「仏様」などとは別に、聖書などの経典を基に「神様を信じなさい」という教えで人を導くリーダーがいるパターンです。
一番わかりやすい例だと、現在のローマ教皇やダライ・ラマ等は信仰対象ではなく宗教指導者ですよね。
山葵狂徒の治安の悪い信徒たちを見ている限り、「この人が幹部なんだな」とわかるものがないのもありますが、ハッキリとした上下関係が無さそうな感じがします。
なので、アイビーがワンマン指導者の前者パターンが考えていくのが妥当だと思います。
「いただきます」のシーンから、プラントで栽培された山葵は一度アイビーに預け、アイビーの手でお祓いなりお清めなりを済ませてから治安の悪い人たちが使用する決まりになってるようです。
おそらくプラントの山葵は他の山葵よりちょっと美味しいとかの差はあるかもしれないですが、最後にアイビーの力が入ることで初めてスーパー山葵になるようです。
「めしあがれ」でサラリーマンがハルク化したあと、ダンスのシーンでアイビーが消えてます。この後一切出てこなくなります。
実はサラリーマンが叫ぶ直前に一瞬目が光るカットが入ってます。
サラリーマンが爆発したあとは、山葵のお薬を召し上がってないはずの治安が悪い人たちも一緒に緑になっているので、何かのキッカケでアイビーが暴走してしまったのかもしれません。
その後、アイビーが不在でも組織は変わらず維持できているし、アイビーが不在となった後に入った「助っ人外国人」も負傷した際は緑色の血を流しているので、「いただきます」の儀式について見直さなければいけません。
①「いただきます」の儀式は山葵を勝手に持ち出さないようにするための形式的なもので、実は栽培の段階でスーパー山葵が量産できるようになっていた
②アイビーの暴走で全員緑になった時に全員にアイビーの力が与えられた
③誰かがアイビーの力を受け継いだ
以上3通りが考えられます。
どれか1つだけでなく、3つ全部が当てはまる可能性もあるので、今の段階でここはどれが正しいか決めないでおいた方がいいと思いました。
山葵狂徒の目的は?
夜の商店街でか弱い女子高生に無理やり山葵を食べさせたり、酔っぱらったサラリーマンをしばき回してる山葵狂徒。
アジトに狐面があるので、「狐教」にはいくつか派生があり、中でも過激な一派が山葵狂徒であると考えられます。
度々ニュースにも出てきますが、世界中どんな宗教にもテロリスト集団などの過激な派生団体はつきものです。
しかし、理解できるか・倫理的に正しいかどうかどうかは置いといて、歴史上の虐殺がきっかけだったり、聖地の奪還であったり民族統一であったり、テロ行為や武装には必ずと言っていいほどその団体の主張や大義名分があります。
しかし、山葵狂徒が何を目的として迷惑行為を働いたり、武装をしているのかサッパリわからないため、現状ただの迷惑カルト集団にしか見えないです。
なので、赤鬼狂女によって壊滅させられた方が世のため人のためには良かったのかもしれません。
少なくとも、あの商店街は格段に治安が良くなったのは間違いありません。
巨大化したら、オウム真理教のように、国家転覆を企むような団体に成長していた可能性も十分ありますからね。。
というわけで、
3000文字に迫っているので、銀太くんについては次回にしようと思います。
最後まで読んでいただきましてありがとうございます。
またよろしくお願いいたします。