着物セラピー 事例
2018年の12月1日に始まった「着物セラピー」。
特別支援学級のお友達同士
実は私、モデル撮影で、初めて知的障がいの方と触れ合ったと言っても過言ではない。モデルとなってくれた方は、軽度の障がいだった。
その後、最初の案件は、特別支援学級の同級生というお二人のお嬢様だった。おひとりは普通にお話も出来て、小学生の子と話している感覚と同じだった。もう一人の子は全く話さなかったけれども、言っていることはわかるし、無表情だったのが着付けていくうちに少しずつ笑顔が出てくるようになった。
写真では、とても可愛い笑顔を見せてくれて、お母様が驚かれていたのが印象的だった。
「この子は笑顔が出るまで4カ月くらいかかるのに、この数十分で笑顔が出るなんてすごい」と言っていただけたのが何より嬉しかった。
そして、HPを立ち上げて半年。HPからのお客様が初めてやってきた。
お母様と2時間ヒアリング
「着物セラピー」では、ヒアリングに時間をかけている。できれば直接出向いてお話を聞かせていただいている。
生まれてからのことを聞くと、2時間くらいかかり、お母様と一緒に涙しながら話をした。
最初は立つこともままならなかったこと。言葉は発せられないけれども、普通にご家族と意思疎通ができている様子は感激した。
同居のおばあさまもいて、どんなに愛されて大事にされてきたかがわかるご家庭で、本当にやらせていただいて感謝しかない。
動画も撮らせていただいたが、この動画、おばあさまの眼差しを見るたびに、私は涙ぐんでしまう。
こちらのご家族をやらせていただいて、本当にこのサービスを必要な方に届けたいという思いが余計に強くなった。