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ひとつのことを10年続けたら

「10年続けることができたらセンスは関係なくなるらしい。」

着物の着付け(人に着せる)を始めて4年位経った頃だったか、同世代の和裁師さんとお話ししていて、
私は不器用だし物覚えが悪い。 
自分でより良い方法を考えるのが苦手。
理論的でもないしひらめきもない。
なんせセンスがない。
というようなことを私が言っていたら、そう先輩がそう言っていたよ、とその方が上に書いたことを教えてくれました。
もちろん着付け、和裁に限らず。
その後、ひそかにこの言葉を支えとして続けてきたような気がします。

今着付けを始めて10年とちょっと。
もともとは熱しやすく冷めやすいタイプですが飽きずに続けてこれました。
今でも自分自身にうんざりすることはあります。
センス…。やっぱり大切なのでは??と思うところもあります。

いわゆる「器用貧乏」(自称)の友達が言うには、なんでもある一定まではすぐ出来てしまうから、すぐ興味が薄れる、と。
不器用な私には羨ましいくらいですが、たしかにそれもあるかもしれません。すぐにうまく出来ないから10年続いたのかも…。
そう思うことにしよう。^^

着付けは長く続いている唯一のもの、と言っていいくらいなので自分の中で大切にして取り組んでいこうと思います。



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