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ホステスさんの着物のしつけ糸

着物が仕立て上がってきた時についている「しつけ糸」。
(丸洗いや寸法直し等お手入れに出した時にも付いている場合もあります)
このしつけ糸、着る時には予め取っておくのが通常なのですが、
ホステスさんの着物のしつけ糸を取るのはご本人にお尋ねしてから、というお話です。

ホステスさんにとってこのしつけ糸は、、、

初おろしのお着物です、という意味があります。
そのお着物を買ってくださったお客様に取っていただく場合も。

私自身も着付け師新人の頃、予備知識として聞いていたので
無断で取ってしまった・・・!という失敗はせずに済みました。
もし今後初めてホステスさんの着付け現場に入る方でご存知ない方がいらしたら、是非意識しておいてくださいませ。

・全部しつけ糸を残す
・袖のみ残す
・衿のみ残す
・全部取ってしまう  など
場合によって違うと思いますのでお客様にそっとお伺いするのが
一番安心かもしれません。

サッと糸を引き抜きやすいように、ある程度の長さでカットして残しておくようにする場合もありました。

そういえば昔の私の話しになりますが。
袖丈直しに出したばかりの着物を着て、袖底にしつけ糸がついていたのに気付かないまま出かけたところ、神社で参拝を待つ列の横にいらしたご婦人が小さな声でしつけ糸が付いているよと教えてくださいました。
一部分だけでしたが結構恥ずかしく感じるものですね…。
でも私だけに聞こえるようにこっそり教えてくださったお気遣いが嬉しかったです。



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