【オーダー制作日記】着物リメイクの引き算
今回は着物5枚と帯2本を少しずつ使ってリメイクしました。
マルチファスナーポーチについてお話しします。
今回のオーダーは「作るもの」だけ指定で「どの着物を使うか」はお任せでした。
こういう時考えるのは、『引き算』です。
なぜなら、使い易いものにしたいからです。
「着物のまるごと処分は気が引けて、少しだけで良いので『使うもの』で残したい」
という気持ちに応えるリメイクでは、「使えるもの」「使い易いもの」に仕上げたいんです。きっと、「着物であること」より「日常的に使えること」の方が優先で、使いながらお着物をゆっくり供養していかれるんだと思うのです。
そうなると、日常に溶け込むようなモノがよくて、複数の着物と帯を組み合わせて作るなら尚更、あれこれ詰め合わせの幕の内弁当的な仕上がりではなくて、メッセージが明確な焼肉弁当的な仕上がりにしたい。
例えば洋服でも、形が特徴的、色も目立つ、そこに主張が強い靴やカバンを合わせるようなコーディネートにはしないわけで。
どこかを出したら、どこかは引いて、やんわりと「メイン」を感じる仕上がりにすると思うんです。
着物自体、生地の力が強くて柄も目を引くだけに、何も考えずに「足して」いくとごっちゃごちゃになります。
先程の赤い椿のポーチもそう。メイン以外は抑え気味でお作りしています。
こんな風にone Messageな小物たちに仕上げました。お持ちのお洋服やカバンの中の他のポーチたちとも仲良くやってくれるのではと思っています。日常的にたくさん使ってあげてくださいね。
オーダーありがとうございました。
着物リメイクオーダー
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