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ふだん着物と切っても切れないほころび直しの話
前回はコチラ
木綿着物を着ていると経験値がたまって覚えられるスキルに
きもののほころび直し
があります
今日はふだん着物で避けては通れない(?)ほころび直しの話
雨も落ち着いて秋晴れの気持ちいい季節になりました
9月に入ってずっと寒かったので
この間麻襦袢に半衿つけたけど使う機会あるの?
と思っていたけど晴れればそこそこ汗ばみますね
というわけで
まだ麻襦袢と綿麻襦袢が活躍してます
春先や秋のはじまりの朝方少し寒い時期には
保多織が着たくなります
で、保多織を着て
物を取るのに手をのばしたら
「ぶちっ」
と威勢のいい音がw
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やっちまったなぁ。。。袖付けどまりのところ。
すぐ脱いでしまおうと思ったんですが時間がなかったのでとりあえず安全ピンで応急処置
持ってて良かった安全ピン
帰宅後あたらしくかんぬき止めをしました
またしばらく働いておくれ~~
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袖の付け根は動きが乱暴だとすぐにブチっと縫い糸が切れるので
よく直していました
紬や木綿などの着物の袖付けには
必ず「虫止め」という少し凸っとした縫い目があります
これは着物の補強の為についているもので、あえて「虫止め」がちぎれることで、縫い糸と布を守っているのです
他にも
ドアノブに袖を引っ掛けたり
裾の縫い糸がピリッといってスリットになったり
着物を着る人は一度は通ったことがある道なのではないでしょうか?
え?
あるよね??
もともとおしとやかな人ならやらないのかもしれない
が
何を隠そう、私、20年以上洋服生活のおてんばでして
結婚するまで和の習い事経験もなく身のこなしは大雑把
最初の頃はよく着物も汚したし、着物のほつれも多かったです
横断歩道で信号待ちしていたら
「裾スリットになってるよ」と声をかけられたり(ありがとう)
小さい着物を着て動いてたらお尻がぱっくり割れたり
これやってみたい!と和洋ミックスコーデで紬にブーツを合わせて闊歩していたら裾裏が破けてえらいことになったこともあったな…
(以来、紬といえどシルクを着る時は歩幅を意識するようになり、ブーツを合わせる時は木綿かウールかポリ、と心に刻みました・笑)
私が木綿やウールといった素材が好きなのはこの性格に合っているからかもしれません
今では紬も小紋も日常着として着るけれど
やっぱり木綿が一番丈夫
ほつれ直しはあっても布が避けたり
パーツ替えしなければいけないほどの、重症なお直しになることはないので
着ていて気が楽なのです
おかげさまで、見よう見真似でほつれ直しをしたり、少しずつお直しをするようになりました
次の話はコチラ