ゆかたを着る前に知っておきたい、令和のゆかた事情とよくある質問
毎年花火大会の時期になると浴衣の話題が豊富になりますね。情報も多く迷うこともあるかもしれませんので、今どきのゆかた事情とよくある質問についてまとめました
浴衣の衿合わせについて
毎年話題にあがるので、皆様もなんとなく知っているという方もいらっしゃるかとは思いますが、ゆかた(着物)の衿合わせは右手が衿に入るのが正解です
衿合わせは向かって「y」の字になること
これが反対になると死人と同じ衿合わせになり不吉、という理由で「衿合わせ逆ですよ~」と突っ込まれることがあります
右手を襟に入れることで簡単にチェックできますので
慣れない人は特に、
帯結びをする前に
【右手が襟に入る】
と、チェックしておきましょうね
もしも着て外出先で間違っているのに気が付いたら
恥ずかしいかもしれませんが、やっちまった~とあきらめましょう。
もし指摘されたら、間違えちゃいました( ;∀;)と素直に認めちゃいましょう。
大丈夫です。恥ずかしいけれど、死にはしませんし、警察に連行されるほどのことではないので、お祭りを楽しんでください
SNSでは着物警察に襟合わせを指摘された~という投稿をたまに見かけますが、実際にお祭り会場で知らない人に衿合わせを指摘する人は稀です
というのも、衿合わせは指摘したところですぐに直せるものではないんですよね。
帯を解き、ほぼゼロから着付け直しになるので、着慣れていない人はもちろん、指摘した人にもすぐに直すことは不可能です。着付けを直す場所の段取りが出来ないと、声をかけても直してあげることができません。
なので、知っている人ほど「間違えちゃったんだな~」とスルーしますし、よく着る人でもやることはあるので、あまり気にしなくても大丈夫ですよ。次回は「右手が衿に入る!」と覚えておいてくださいね。
もし、困っている時に声をかけてくれる人がいたら、それは一から直す算段が出来ている方なので、「着付けを直しましょうか?」と提案があったら助けてもらいましょう。(←これが出来る人は着物に慣れた方なので、お礼を言って色々着物の事も聞いてみるとよいかも)
ゆかたに衿芯が入れられるの?
掛け衿のついたゆかたなら衿芯を入れることが出来ます
やり方はゆかたの掛け衿(内側)を解いてそこに衿芯を入れて浴衣を着ること
※掛け衿のついている浴衣のみの裏技ですので、地衿を掛け衿に見せかけたものには使えません
これは、ゆかたに衿芯を差し込むことで衿がふよふよにならずにピシッときまると数年前から流行っている着方
衿芯を入れるか否かは個人の好みによります
衿をピシッとさせたい人は入れますし、ゆかたのラフな感じが好きだからいれない人もいます
ちなみに、私はラフな雰囲気が出したいときや、ノーメイクで出れる範囲で着る浴衣なら衿芯なしで、ばっちりメイクして行く浴衣会などでは衿芯ありで、と使い分けております。人によってそれぞれ、正解はありませんので参考まで
着物風に着れる浴衣とは?
一見小紋のような柄の綿や麻、絹紅梅といった素材の浴衣の事
襦袢と重ね着しても涼しいように、薄く張りのある素材が多いので、浴衣として一枚で着るなら下半身の透け防止にゆかた下着を着て着るほうが安心です
逆に透けを気にせずに着れる、綿コーマなどの目の詰まった生地の浴衣の場合、
襦袢と共に着ると風が通らずに熱いので夏着物風に着るのは向いていません
メーカーも夏着物風にと銘打って出しているものもあるので参考に
(※当店では優華壇や長板中型を夏着物風にも着れる浴衣としてオススメしています)
こちらで実際に浴衣の着方と夏着物風の着方の違いを解説しております↓
浴衣を自宅洗いしたい時
基本的には品質タグの注意書きに沿って洗ってください
素材不明や、色落ちが心配なゆかたは目立たない場所で縮みや色落ちチェックをしてから取り扱いましょう(とっても大事です!)
注意が必要な浴衣の例や実際に洗っている様子は当店YouTube動画をご参照下さい
ゆかたの疑問が解消されましたら嬉しいです