閑話休題 壊された型を再生する
おはようございます
着物推しの紅です。
おととい気づいた様式美
シンクロニティ起きてます。
〈 養老さんの型の話 の巻 〉
しばらくぶりの会場で結婚式場のお仕事に。
留袖の着付け
これもいつまで続く文化なんだろうか?
着付けのバイトに行って困るのは着付けに必要なものが足りない。
これはとってもよくあること。
今回は
長襦袢に半衿がついていない。
上に
躾(しつけ)もついたまま
業界で巡礼衿(じゅんれいえり)と呼ばれるものが入っていたので
「これを使え」
ということなんだと思い、クリップで試行錯誤。
安全ピンでは歯が立たない。
お客様がいらしたので
「半衿がついていないのでこの衿でさせていただきますね」
と言いながら
なんとかした。(なんとかなってしまう)
「うちの地元では、半衿を入れて早めに送っておくと付けておいてくれるのよ」
!
かなりビックリしたけど、確認しなければならないのは
「半衿つけのご希望をお伝えくださいましたか?」
「いえ」
この一言で会場側の落ち度ではなくなるからだ。
家に帰ってから
思い出してみると
紅は自分の仕事で着付けを頼まれて、着物を早めに預かっていたら
「半衿おつけしましょうか?」
と連絡を入れるはず。(もちろん有料)
お客様の思いはあながちおかしなものではない。
一人30分しか時間が取れていない結婚式場は特別な場なんだな。
つまり
紅の仕事の型と、結婚式場の型は違うということ。
違っていい。
型があるということを意識して生きることが必要なんだ。
着物の着方や着付けの仕方も型が必要。
江戸時代のような皆着物文化とその後の
洋服を着るようになってからの
型が壊された迷走中の現在。
現況を把握して型の再生をすることが求められているってことなのね。
YouTubeで養老さんの講演を聞いていたらまさにこの話!
聞き慣れた言葉や言い回しがなく、この話ヤバイんじゃね?
という空気漂う講演みたいだ。
紅にとっては
型は様式美につながる。
この年末年始この作業に没頭できれば幸せ。
今日の写真も
先日の神社での撮影の一コマ
「世界にふたりっきり」
「ヤダー 笑っちゃった!」 紅