またまた 閑話休題 申請主義
おはようございます
着物推しの紅です。
昨日は冬野菜がたくさん届きました。
自宅で育ちすぎたアロエを売って欲しいという方が10鉢も持ってきてくれたし。💦
〈 頼る場所はどこ? の巻 〉
和装婚礼の広報用の撮影に使う衣装のこと、モデル選考のことは一旦忘れ、ガレージセールに取り組むことにした月曜。
店番がてら撮影予定地の写真を見ながらポイントとポーズと順番を考える時間は取れた。
今回お願いしているカメラマンさんは和装はあまり経験がないそうなので、写真を撮るときに着物を整える「振り付け」は紅の担当になる。
着物の裾を伸ばしたり、紐を使って短くたくし上げたり(おからげと言います)と。順番考えておかないと時間と労力のロスになる。
結婚式場などの和装をよく撮るカメラマンさんだと「振り付けできて一人前」
紅のような着付け師が花嫁さんに触ると怒りを表す方も少なくない。
昔のことだが、ある結婚式場での親族の集合写真で、着物の衿や帯締めなんかを直すのが紅の仕事。邪魔だったんだろう。カメラマンさんにたびたび体当たりされたり、服を持って摘み出されたりしたことある。
紅が自分で仕事を始めた理由はきっとこんなところにもある。
前回のガレージセールにも来た男の人また来た。
彼の話し方は独特で
言いたいことはわかるが、一貫性がない。
いいことを言っているみたいなんだけど主張がない。
空気を読まない人が持論を展開するって感じに近い。
高圧的ではないが
人の意見を聞く気はなさそう。
一貫性のない持論の合間に自分の辛い境遇を織り交ぜている。
たぶん、話したいのはそれなんだろう。
当たり障りのないような一般論を付け足すことで、相手の反応を見ているのかもしれない。
#この人 、聴いてくれるんだろうか?
インスタントコーヒーを入れてあげると
「いい香り」
と嬉しそう。
彼はSOSを発したいのかもしれない。
コロナで仕事を失ったという。
「住所はあるんでしょ?」
紅は地域の福祉センターを紹介した。
まず、ここに行った方がいいと思うよ。そこから紹介してもらうと話が早い。
彼は過去の人間関係に傷ついて携帯電話が怖くなり、今は持っていないそうで、明らかな#情報弱者
コロナの支援があることも知らないみたい。
福祉センターの相談員さんには困っていること隠さず全部お話しした方がいいよ。
福祉関係は申請主義って言って自分から言わないと出してもらえないから。
例えてみれば
そこに
炊き出し用のおにぎりが並んでいたとしても
「お腹が空いています。おにぎりください」
って言わないと手渡してもらえない。
それが日本の福祉だから。
相談員さん、彼の話聞き取ってくれるかな〜
これは人ごとではない。
これから増えるであろう困窮者。
それがわかっていて手を打たないのは政治の貧困。
そんな政治を許しているのは民の怠慢。
本当のことを言うと
知らない男の人と話すの怖い部分もある。
あんまり頼られても困る。
紅はカウンセラーなので距離の取り方は分かっているが、このコロナ下の精神的苦痛は半端じゃないだろう。
対人援助で人と関わるとき
それが友人なら失う覚悟、
見知らぬ人なら殺される覚悟はできている。
もし、命を失ったとしても、紅は毎日楽しく生きていたと縁者に伝わっていればいい。
今日の写真もウールの着物
美しい紋様にきっと人生の喜怒哀楽が詰まっている。 紅
よろしければサポートお願いします。m(_ _)m 着物のテーマパークを作るのが夢です。 令和の女性たちにも(もちろん男性も)ふだん着物を楽しんでもらえたらいいなと思って活動しています。 紅