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閑話休題 ドブ板営業

おはようございます

着物推しの紅です。

昨日は着付けの先輩の、おお姉さんのところに振袖の帯結びを習いに行った。


〈 家に帰れる幸せ の巻 〉

長年会わずにいた若い同僚を着付けの稽古に誘っていた。

久しぶりの再会のはずだった。

まだ小さなお子さんが幼稚園の体温チェックに引っかかりお休みすることに。

当然、ママである元同僚も稽古をお休みすることに。

残念


元同僚が留袖の着付けを習うというので紅も留袖に変更して、

そうだ、留袖を着ていこう!

なんて思っていたのでちょっと拍子抜けして

「何を着て行こうかな〜 そうだ、11月だからコートがいるのね」

と思いつつ着物を着始めたところに

電話

近所の高齢のおじさんから、なんだか要領を得ない。

しばらく聴いていると

「ゴルフに出たが、家の鍵を閉め忘れたのではないかと不安なので見て連絡くれ」

ということらしい。

#ドアの鍵


とにかくすぐに着られるものをと、

黒薔薇の紬と、お召しの道中着に決めて着付け始める。


朝のせわしない時間に用事が増えたのでなんだか気が急く。


支度ができて、隣人宅を訪ねると鍵はしまっていた。


そのまま駅に向かい、おお姉さんのところに。

急いだままの歩調で来たのでちょっと早く着いてしまった。

我が家のことが気になり始めた。

鍵ではなく、お鍋の火を消したかな〜って。


妄想は膨らむ。

リンちゃん(猫)が焼け死んでしまう・・・

帰ってみたら家がないんじゃないだろうか?

#これからの季節火事にも気をつけよう


おお姉さんは1年前に怪我をしてから、コロナのせいもあって仕事をしていない。ひとりで暮らしているので気鬱になりがちなんじゃないか。

稽古よりもお喋りをする時間の割合の方が多くなる。

今回のモデル撮影も

気晴らしになったらと誘ってみたら2日とも見に来てくれるという。嬉しそう。

現場が好きな方なんだな〜


紅は着付け師として婚礼会場などで働いて15年以上になる。

花嫁着付けも、おお姉さんに教えてもらってできるようになったので

着付けは習わなくてもいい。


なんだけど

おお姉さんの素晴らしい技術を少しでも教えといていただこうと思って9月から稽古を再開した。

もと一緒に学んでいた方々は、時節柄参加しなかった。

ひとりで習うのも申し訳なく思い若い元同僚を誘ってみた。

#紅はわりと気遣いの人みたいだ


おお姉さんとお喋りしながらひとりで稽古をしていると、紅の能力がバレてしまう。

おお姉さんはキッチンの椅子に座り少し離れたところでお稽古用のボディに着付けする紅を見ている。

紅は着付けながらもお喋りをする。

おお姉さんも気いぬいている。


どっちかというと真剣な稽古ではない。

気遣いはする紅だけど、繊細なアートとは無関係。

帯結びは色々やってみたけど

仕上がりがなんだか気に入らないとその帯結びは使わない。

たくさん学んでも無駄になる。

の繰り返し


あの

決して紅の着付けが下手くそだとは思わないでね。

お客様にはいつもご好評をいただいています。

「楽にきれいに」

が紅のモットー


「自分の腕を誇示するタイプ」

は嫌い。

#お客様本意の着付け


珍しく、真っ直ぐに家に戻る。

駅に着く。

#焦げ臭い臭いはしない


缶ビールを買って家に戻ると

いつもの姿。


道路に座り込んで焼け酒を飲まずに済んでよかった。💦

#いつどうなるのかわからない


でもその確率は必ず一定数あり、今日その日を迎えている人もきっといる。

家に帰れる幸せを感じられない日々は

改善の余地が大きいかも?


三日前から始めた和装婚礼モデルの募集

LINE、PCメール、スマホメール・・・

まだSNSには手が届かない。

連絡取れる200人近くに送っている。

SNSまで手を伸ばせば400人くらいは繋がるかも?


やっていてわかったのはこれがドブ板営業ってやつだということ。


これを定期的にシステマティックにするってことなのね。


コラボしている元同僚は、現在やる気満々で間髪入れずにLINEが来て話を進めていく。

「バンバン宣伝します!」

って力強い言葉。

励まされながら紅も重い腰を上げる感じ。


よし!

お客様に喜んでいただけるようがんばろう!


今日の写真は

昨日の帯の銅の部分

花の刺繍

こんな可愛い花を帯に挿そうと思ったのは誰だったのでしょう?

人の文化の始まりを感じます。  紅







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紅
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