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久しぶりに着物を着てみました

年が明けるたび、「今年こそもっと着物を着よう」と密かに決意する。
でも子育てに追われる日々の中で、そのタイミングはなかなかやってこない。

気がつけば、「着物を着る」という行為そのものが特別な儀式のように遠いものになっている。おそらく今年も、「着物を着る」なんて非現実的な夢で終わるんだろうなと思っていた。

でも、年始の仕事がゆったりしている今、この隙に着てしまおうと思い立ったのだ。


着付け、意外と覚えていた

着付け教室に通っていたのは2024年の夏。
最後に着たのは訪問着と袋帯で、今回着るのはカジュアルな小紋に名古屋帯。
特に帯の結び方が違う。

心配していたのは、着付けの手順だ。「覚えているかな…?」と不安になりながら始めてみると、手は意外と覚えているものだ。
体が動きを記憶しているというのは本当らしい。

それでも、細かいところで「あれ?これで良かったっけ?」と思うことは何度かあった。帯の結び方なんて、最後の最後で手順を間違えてほどき直した。それでも、なんとか形になった。


ふるさと納税でゲットした鼈甲の青の帯留がお気に入り

「着物警察」を気にしなくて良かった

着物を着るうえで、もう一つ気になっていたのは、「着物警察」の存在だ。
ネットで目にした話が頭をよぎる。「衿が曲がっている」「帯がずれている」と思われたらどうしよう、と。

でも、ストールを巻いてしまえば、衿元も帯もすっぽり隠れてしまう。気になるポイントが見えないことで、心の余裕が生まれた。近所の銀行と店に行くだけの予定なら、これで十分だった。


寒さ対策はどうする?

1月の着物体験で感じたのは、「案外ストールだけでも大丈夫」ということだ。(たまたま暖かかった?)
風が強い日ではなかったからかもしれないが、足元もタイツと足袋でなんとか乗り切れた。とはいえ、冬用の着物コートや防寒アイテムを揃えたい気持ちも芽生えた。

もし次回、美術館などで長時間外に出る予定があれば、しっかり準備しておきたい。


着物を着ることで得られる「特別感」

行き先は銀行と近所の店だけだった。
それでも、着物を着たことでいつもの日常が少し特別に感じられた。

着物を着ると、自然と姿勢が良くなり、所作も丁寧になる。ほんの少しでも「今日は特別な日」だと思えるのが、やっぱり着物の魅力だ。


次の目標は美術館?

今回の挑戦で、「もっと気軽に着物を楽しんでもいいんだな」と気づいた。次は美術館に行けるくらいの余裕を作ってみたい。その日のコーディネートを考えるだけで、少しワクワクしてくる。

日常の中に着物を取り入れるのは簡単ではないけれど、それでも「また着たい」と思える経験ができたことが嬉しい体験でした。

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