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時間がない!でも着物が着たい!そんな時の解決法

「今日は着物で出かけたいけど…まずい。時間があまりない。」
「やっぱり、今日は洋服いいか」

ちょっと待って、そこの方。
時間がないからって着物でのお出かけあきらめないで。

「洋服いい」ってことは、「本当は着物いい」いいってことですよね?
時間がなくても、着物を着るコツはいくつかあります。
そのコツを実践することで、少ない時間で着物を着てお出かけすることができますよ。

確かに、着物は洋服を着るよりも時間がかかります。これは変えられない事実。
でも、そのかかる時間を短くすることはできます。

どのくらい短くできるかというと、
きちんと着た場合→20−30分
時短で着た場合→5−10分

ね。
洋服を着るときほど短時間で着ることは難しいけれど、それでもそこそこの時間を短縮することは着物でも可能なんです。

なぜ着物を着るのは時間がかかるのか

そもそも、どうして着物は時間がかかるのか。
私なりに考えられる理由を挙げてみます。

①色んな人が同じ着物を着られるように、寸法に幅をもたせてあるから(自分の体に合わせて調整しながら着ていくから)
②着物も帯も、体型や体調に合わせて着付け方が調節できるようになっていて、その分自由度が高いから
③畳んだときにかさばらない形に縫ってあるから

もともと着物は、自分だけではなく何代も先の子孫に受け継いで着るものです。
着る人が変わっても平気なように、自由度が高く生地にあそびがある分、手順が増えるのではないかと思います。

今回の本題からは少し逸れますが、着物はたたむと縫い目がぴったりと合い、四角形になって重ねてしまいやすいのも特徴的。
計算し尽くされたその形からは、昔の日本人が着物を大切にしていた様子がうかがえます。

どこまでタイムを縮められるか実践

では、実際にはどのくらい時間を短縮できるか考えてみました。
結果がこちら。

これは、私がお太鼓結びをしたときと、和洋ミックスで半幅帯をしたときの手順の数とかかった時間です。
時短の方が手順の数・時間ともに半分くらいに減っています。
使うアイテム数も、6つほど省略しています。(胸紐・伊達締め・帯板・帯枕・帯揚げ・帯締め)

暑い季節なら襦袢代わりのシャツ類(時短の1番)もなしでOKです。
襦袢なしのときのインナーは、私は上はタンクトップなどの肌着、下はステテコを使います。

コツとしては、
使うアイテム数を減らす

アイテムが減れば手順も減る

手順が減ればかかる時間も短くて済む

といった感じ。

そして、何度も着て、手順自体に慣れておくのも時間を短縮するコツのひとつです。
何度もくり返し着物を着て、着方を体に覚えさせる感じでしょうか。

そして何度も着るためには、着ることへのハードルを下げておくことも大切です。
そのためにできることとすれば、
・着物をたたんで収納せずに、ハンガーにかけておく。
・使うアイテムの数をできるだけ少なくする。
・お手入れしやすい着物や帯を選ぶ。
などなど。
ハードルを下げるためにできる小技は全て活用していきます。

10分あれば着物は着ることができる

時間がかかりそうな着物でも、工夫をすることで使うアイテム数は6個減、手順は8個減、かかる時間も半分程度になります。
「着物が着たいけど、時間がない!」というときでも、10分くらいの時間が取れれば、着物で出かけることができます。
「洋服でいいや」ではなく、「着物がいい!」を叶えることができますよ。

そして洋服よりも少し時間をかけて着物を着終わった後は、洋服の時には味わえない”背すじが伸びて凛とするような”、”なんだか嬉しくて心が躍るような”そんな気持ちを味わうことができます。
そして、そんなふうにして着物で過ごした日に限って、嬉しい出会いや喜びを感じることが多いので、不思議です。

着物を着るためのハードルを下げて、時間短縮できるコツをたくさん使って、着物で過ごす時間を楽しみましょう!


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