和裁士見習いの就職活動
先日ありがたいことに、卒業した職業訓練校に在籍されている方からコメントをいただきました。
同じように和裁士を目指されているのだとか!
せっかくなので、私の就職活動を記録しておこうと思います。もう遅いかもしれないけど…
就職活動の方法
職業訓練校では年の終わりが近づいてきた確か11月後半ごろ、学校が選んだ就業場所に見学に行く機会が設けられました。
見学場所は和裁所が3ヶ所と悉皆業、その他和関連2ヶ所くらいだったと記憶してます。
生徒がそれぞれ見学したい場所を第二希望まで先生に申告して、それを元に先生が見学場所を決定。
私はもちろん和裁所を見学希望に選び、3つのうちの1つに伺うことに。
初めての和裁所でドキドキ。
一部屋に複数人が集まり縫っているところも初めて見たので、和裁所というものへのイメージが湧きました。
お師匠さんがどーんと座ってお師匠さんに近い順に新人が座っていたイメージ。
部屋の中にはラジオ、コテ、そして衣擦れの音
緊張感が漂っていた見学生も真剣に先輩方の手元を拝見しました。
お師匠さんが最後に質問タイムを設けてくださり、和裁士としての生活や収入面、向き不向き、現在の和裁業界の状態等質問することができました。
結果、和裁士になる決意が高まる私
見学したところはとてもよかったけれど、決めかねて他のところもネットサーフィン。
ネットで見つけた都内の和裁所で、先生方から情報をもらえたところに自ら電話をして見学に行きました。
※流石に和裁所とネットにあっても弟子をとるかは分からないので、先生方から情報収集は大切でした。
クラスメイトで和裁士になりそうな子も誘って複数人で伺うこと5.6件
そこからわかることはとにかくお給料が安いこと。あと一角の職人になるには遅いけど、根性とやる気さえあれば受け入れてくれるところが思いの外あるというポジティブな現場
そんな中出会った運命の現修行先
こちらはクラスメイトが見つけてくれた和裁所で、見学の連絡などもクラスメイトがしてくれました。職業訓練校の先生からの反応も良く、期待値代。
実際に見学に行ってすぐここにしようと決めました。理由は複数あるけど、和裁所の先生の性格です。話している時の雰囲気、話題の持っていき方とでも言いましょうか。
あとは請け負っている取引先です。
質のいいものを扱っている=妥協のない仕事を覚えられそうと思いました。
見学の際にお給料に関しても率先して先生から話してくださり、これくらいの年数は我慢しなければならないんだという具体的な雰囲気がわかりました。
職業訓練校時代のクラスメイトで何人か和裁修行の道に進んだ人がいますが、師匠・先生との相性が本当に大切そうです。
和裁所の大きさによっては一対一で相対するかもしれない。そんな中で相性の悪い人と一緒だったらと思うだけでゾッとしてしまう。
クラスメイトの1人は先生とのコミュニケーションでちょっと悩んでいる子もいました。
まとめ
ということで私的和裁所選びポイントを以下に挙げます
先生との相性
どんな反物を扱っているか(個人、百貨店、呉服屋さん等)
勤務待遇
そんなの知っているよ。という内容ですよね、きっと。それでも相性は実際に行ってみないとわからないことですし、ちょっと長く話してみることをお勧めします!
そしてどんな和裁士になりたいかで、どんな反物を扱うかが変わってくると思います。自分の未来を思い浮かべてどんな取引先がある和裁所ご良いのか考えて欲しいと思います。
これを読んだ和裁士希望の方が素敵な修行先に出会えますように!