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修行中の不思議
あっという間に新年明けてから2週間経ちました。
元旦からいろいろなことがあり、心が忙しい日いですね。
さて今日は修行中に感じた・感じている不思議に関して書きたいと思います。
noteを始めようと思ったきっかけが、和裁修行を現在まさにしている方の発信が少ないと思ったからです。
10年前や20年前に修行された方の情報は拝見しましたが、呉服業界の変遷により和裁業界は目まぐるしく変わっている。
お金は?どんなふうに修行を進めていくの?教え方はどんな感じなの?時間は?
よくわからない、不安な気持ちを持ちながら飛び込みました。
私の記事が少しでも今後和裁に携わりたい方のヒントになったら嬉しいです。
※写真がほとんどなくてすみません。
修業とは?
Q.修行に入るとなった時、どんなイメージを持ちますか?
私は最初はお客様の反物には触らず、運針をしたり、先生の下準備をしたりとそんなイメージを持っていました。
A.数日以内にお客様の反物を触っていました。
訓練校で1年間勉強しているというのも大きいのかなと思いますが、いいですか?というドキドキと興奮がありました。
もちろん反物をそのまま任されたりはしていません。
待ち針打ち、縫う場所を指定、等々
手取り足取り先生にお世話になりながら縫っていきます。
縫いあがりにによっては、縫い直しもあります。
この時のドキドキはいまだに忘れられません。
あの当時に縫った着物たちは、お客様の元で沢山来ていただけていますように!
Q.お給料はどんな感じ?
A.お給料、気になりますよね。
私も訓練校時代に色々な先生にそれとなく聞いてみましたが・・・基本的にはっきりとした返答は頂けませんでした。
共通して教えてくれるのは『少ないよ』ということだけ。
社会人経験がある方は少ないのイメージがおおよそ一緒だと思うのですが、10万円を切ることがあるなんて思わないじゃないですが。
ましてや最低時給を大幅に下回ることがあるなんて。
金額は先生方がボカしたように和裁所によるので、何とも言えませんが・・・最初の1年は以下のような感じ
ケースAは半年以上無休(支払う金額は0・半年後から月数万円程度)
ケースBは入学金〇〇万円 月数万円程度のバック有
ケースCは入学金〇〇万円 技能検定2級取得まで無休
ケースDは入所月から多少、翌月からやった仕事量に応じて月5万円前後
バラバラです。
しかしどれも10万円を超えていないどころか、5万円を超えるかも怪しい
悲しいかなこれが現実でした。
でもこの状況に文句があるかといえば、そうでもないです。
実際に仕事をしていて社会人1年生よりも断然使えない人材なのです。
更に先生の手も止めるので先生が進められる作業も通常の半分ぐらいになったりします。びっくりするくらい足引っ張ってます。
私の仕事を私が直すと時間が百倍かかる上に直らない可能性があるため、先生が直してくださったりします。
直す方が時間がかかるので、その度に先生の仕事とプライベート時間を侵食して行きます。
心底申し訳ない
大きな会社であれば新入社員に払う数十万円×人数くらいのマイナスは数か月後に使い物になることを想定して吸収できるでしょう。
和裁所みたいな数人で回しているような場所では、数万円でも惜しいと思います。しかも3か月程度ではまだまだ何者にもなれないレベルまでしか到達できません。
それは訓練校で習っていたとしても多少毛が生えた程度のアドバンテージにしかならないと思う。
1年を越えて一人で任せられる物が増えてくると、和裁所によってはどんどん待遇が変わってきます。10万円の大台以上もねらえます。
でもこれで食べていけるのか?
最初の1年は耐えられるかもしれない。
それでも何年後にせめて大卒の初任給位貰えるようになるというゴールがないと耐えられないですよね。
若手育成と給料改善は切り離せない関係
下っ端の私でもどうにかできないかと日々考えてしまいます。
今回、本当はもっと楽しい修行中にあった和裁ならではの疑問などを書きたかったのですが、お給料の話になってしましました。
でもお金って大切ですもんね。
次回こそは和裁やっている人がクスッと笑える疑問やヒヤっとするミス、和裁士のたまごのタイムスケジュール等について書きたいと思います!