子供の成長を願う 肩あげ・腰あげ
こんにちは。
本日は5月5日 こどもの日。
小川屋の近くには、おもちゃ屋さんやランドセルで有名なかばん屋さんがあり、小さなお子様が元気よく歩かれている姿をお見かけします。
小さなお子様というと、呉服屋で最初に浮かぶのは「七五三」です。
小川屋は写真館も中にあり、七五三の着物を着たお子様とバッタリお会いすることがあります。あまりにもかわいらしくて微笑んでしまいます。
お祝いごとのお姿は、周りの人々も幸せにしてくれるといつも感じています。
そんな幸せを運んでくれる「七五三」ですが、行事の始まりは諸説あるようです。
その中の一つに
天和元年11月15日に館林城主である徳川徳松の健康を祈って始まった
という説があります。
館林城は群馬県にありました。群馬県民としては嬉しい説です。
では、なぜ三歳・五歳・七歳なのか。下記の儀式に由来するようです。
〇数え年三歳「髪置き」
三歳までは髪を剃る習慣があり、それが終わる
〇数え年五歳「袴着(袴儀)」
男子が袴を着用し始める
〇数え年七歳「帯解き」
女児の紐の着物を卒業し、大人と同じ幅の広い帯を結び始める
「七五三」は、一つの節目を迎えることで、今までの成長を祝い、これからの健やかな成長を願う行事なのですね。
では、タイトルにある『肩あげ・腰あげ』とは何なのか
それは、七五三のお着物に成長の願いをこめたしるしです。
現代に比べたら寿命が短い時代、願いも強いものだったと思います。
健やかに大きくなってくれますように
その願いを込めて、七五三のお着物は少し大きめにつくられています。
そして、『肩あげ・腰あげ』をしてお子様の体に合わせます。
三歳の祝着です。
長襦袢も同じように肩あげ・腰あげをします。
時代とともに、『肩あげ・腰あげ』をしない場合もあるようです。江戸時代とは様々な条件が変わってきていますので、それもまた1つの形として良いと思います。
小川屋では、ご購入・レンタルともに『肩あげ・腰あげ』を行っています。
古き良き文化を継承し、ご家族の願いを大切に共有させていただきたいと考えています。
今日はこどもの日
もしかしたら、七五三の前撮りで、たくさんの子供たちが着物を着てカメラの前に立っているのかもしれません。
たくさんの笑顔がうまれ、大人も幸せになれる日ですね。
晴れの日きもの専門店 小川屋
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