見出し画像

着付けと私

今まで着物を着る機会といえば、
成人式と知人の結婚式
(それも、せっかく仕立てた振袖がもったいないという理由のみで着た)と数少なく、あまり興味もなかったのですが、
海外に行ったときに着物(そのときは浴衣でしたが)を着る機会があり、
そのことがきっかけで着物を着ることが
私のアイデンティティのひとつになると強く感じ、
着付けを習う決心を得ました。

習い始めてからとても感じていることなのですが、
着物を着るということは周りとのコミュニケーションの
大きな材料になってくれるということです。

なぜなら、
私の周りには1回以上着物を着たことがある人ばかりだったからです。

「私、今着付けを習ってるんだ」この一言がきっかけで、
相手が着物を着た時の楽しかったこと、辛かったこと、
これから着物を着る予定があるのでアドバイスを求められたりと
話が広がっていくではありませんか。

実家に帰った時などは、
祖母と以前にも増して会話が広がっています。
そして、祖母が締めなくなった帯を受け継がせてもらっています。

私にとって、
こんなにも喜ばしいことが増えた着付けとの出会いには、
今は感謝しかありません。
着物を着る機会や自装できる人が少なくなっている昨今、
私は着付師になって着物や着物業界に恩返しができればと
思っております。