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着物を通したつながりと出会い

私の成人式の振袖は、
当時、父が仕事で偶然ご縁のできた呉服屋さんで誂えてもらった。

こどものころから着物が好きで、
小学校を卒業するころまでは、
毎年、お正月には着物を着せてもらっていた私は、
振袖も、成人式はもちろん、謝恩会や結婚式など、
10回以上は着る機会があった。

その時の呉服屋さんとは、その後もお付き合いが続き、
結婚するときに訪問着を誂えたり、
私だけでなく、母や娘もお世話になった。

娘の成人式では、私の振袖を着ることになった。
当初、娘は自分で着物を選べないことに
多少残念な気持ちがあったようだが、
小物を自分好みでコーディネートして仕上げてもらうことができ、
世代をこえて着物がつながった。

私自身の30~40代は、
着物のことは心の片隅にありながらも、
忙しさの中で着る機会も、
着付けを習う機会もつくれずに過ごしていた。

昨年、時間に少し余裕ができたことと、
ふとしたきっかけがあり、
いち瑠でのおけいこを始めた。

母から何本かの帯を使わせてもらっており、
ここでも20年以上を経て、世代をこえたつながりが生まれた。
次は私の訪問着を娘が着てくれることを、
密かに楽しみにしている。

「いち瑠」で出会った先生たちや、
おけいこやおでかけを一緒に楽しんでいる人たち、
そして、自分で選んだ着物との出会い。

着物を通していろいろな出会いやつながりが生まれている。
1年前は10回のレッスンで着られるようになればいい、
と思って始めたが、
回数を重ねるにつれもっときれいに着たい、楽しみたい、
と感じ、今に至っている。

私はこれからも着物のある生活を楽しんでいきたい。