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大和撫子

祖母や曾祖母が着ていた着物が箪笥に眠っているのを見て、もったいない、私も着たい、着物を粋に着られる女性になりたいと思うようになりました。

30代後半、仕事がようやく落ち着いた2018年10月から、いち瑠京都校に通うようになりました。

初級コースの2ヶ月程が過ぎた頃、母が病気で亡くなりました。
ちょうど一人で名古屋帯が結べるくらいになった時でした。

せっかくだから母の着物を着て葬儀に出たいと思いました。

今、振り返ると全然上手に着られていなかったと思いますが、自分で着付けた着物姿を母に見てほしかったし、着物で参列することで母への感謝の気持ちを表したかったです。

それが礼儀のような気がしました。

2019年8月12日、京都のホテルグランヴィアで行われた“MISS NADESHIKO NIPPON 2019”というイベントを観に行きました。

失われていく日本の理想女性像「大和撫子」の発信をコンセプトに掲げ、和をテーマにしたコンテストです。

大和撫子とは、日本女性の清楚な美しさをたたえていう語です。

以前は、大和撫子というと、上品でおしとやかですが芯があり、凛としている女性であり、男性を立てることのできる控えめな女性とされていたようです。

しかし最近では、聡明で利発であり、前向きでテキパキとした日本人女性というイメージに変わってきているようです。

グランプリに選ばれたのは、大阪府代表の方でした。

まさに、現代の大和撫子像にぴったりの、とても華やかで美しい着姿でした。

私も日本の理想女性像、大和撫子に少しでも近づけるよう、日々精進したいと感じました。