「ちゃんとした呉服店であり続ける!」〜創業106年・きもの専門店の思い

1) 着物業界の現状

コロナ禍も加算して、着物業界はとても大変です。

今年成人式の翌日、京都に上りました。
二日間で仕入先さんを13件ほど廻ったのですが、その中で「お金が溶けていく。いつまで持つだろう、、、」というお声を耳にしました。
「まさか、あの先さんが?」ということも、リアルに考えられます。

いろんな業種が、コロナの影響を受けています。家賃収入などがあれば別ですが、これまでの本体のままでは生き残れないのかなと思います。変革を遂げて生き残るか、廃業・倒産するか。そのように、これから二極化がより一層進んでいくと思います。

着物業界は、本当にニッチな業界です。
ゆえに、着物専門店だったお店が、着物以外の宝石・寝具などを販売したり、レンタルや古着を扱っているお店も少なくありません。あるデパートは、契約されていた大手商社が撤退されました。どこさんも着物という大きな枠組みを残しながら、懸命に生き残りをかけています。

2)「きちんと」 「ちゃんと」 守っていく

和の國は、大正5年創業の着物屋。100年続く着物専門店ですが、正直なところ、銀行さんのご厚情があってこそです。
しかし、今後もレンタル分野などには一切手を出しません。
着物職人を守るため、未来の子どもたちへ着物を残していくために、和の國は、「きちんと」「ちゃんと」着物を守っていくお店であり続けようと考えています。

和の國は特別なことをせず、いつも通り、普通に上質な着物を提供するだけです。着物のことを聞かれたら、いつもお客様にお話ししているように。いつもお客様に接しているように、本当のこと、私たちが知っている着物の知識・歴史・文化などをお話しさせていただきます。


3) 大事にしている … 5つのこと

一例ですが、私たちの専門的なこだわりを5つご紹介させていただきます。

▶︎ 訪問着などは、「型を使った手差し友禅」や「ゴム糸目友禅」もあるけれど、京友禅最高峰の「真糊(まのり)の糸目友禅」を。
▶︎ 小紋などは、スクリーン染もあるけれど、手仕事の「型紙小紋染」を。
▶︎ 結城紬は、一生愛用してもらうためにも、○○織物の「地機の本場結城紬」を。
▶︎ 大島紬は、一生愛用してもらうためにも、「一元(ひともと)の本場奄美泥大島紬」を。
▶︎ 仕立ては、着る人のことを本当に考えた「国内仕立て」を。



4) お客様が、たどり着く先に

日本の伝統文化を守るため、正統派で着物を楽しみたい方のためにも、和の國が思う美しい着物をご提案して、美しいコーディネートをご提案して、スマートな着付けを通して、美しい着物姿をご提供していきます。

このように私たち和の國は着物の手仕事の良さをお伝えし、着物の価値をお伝えしつづけます。
「着物をきちんと着たい」というお客様が迷われないよう、その満足を満たすお店でありたいそういう方々がたどり着く先に、「和の國がいなければ。」と考えています。


5) これまでも、これからも

和の國が美しいと思うものを、
同じように、
美しいと感じてくださる皆さまに、
和の國を支えていただきたい。

そのような皆さまと共に、
日本人として、
着物のある暮らし・着物のある人生を
ご一緒に楽しく歩んでいただきたい。

これまでも・・・。
これからも・・・。

私たち、和の國の願いです。

6)YouTube関連動画

今さらですが、ちゃんとした呉服屋というテーマで、YouTubeでお話しています。ぜひ、下記をクリックしてご覧ください。

https://youtu.be/Wraw0Q1m0ko

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