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心に刻まれた有難いできごと

僕は、今年6月で還暦(60歳)を迎えました。
              還暦とは、60年生きて干支(えと)が生まれた年に戻る、数え年61歳のこと。本卦帰り(ほんけがえり)とも言います。


コロナ禍により外出する機会も激減し、着物を着る機会が欲しいとの思いもあり、11月に還暦パーティを計画しました。しかし、現状がまだ不安定なので、数回に分けて少人数で開催したり、オンラインでの還暦パーティに変更しました。オンラインでの還暦パーティは、11月28日日曜日、午前10時〜11時半、会費は1000円を予定しています。


さてそのような中、着物ライターであり「熊本ゆかりの染織作家展」で、ずっとお世話になった安達絵里子さんから、温かいメールが届きました。


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國さんの還暦をお祝いにうかがうつもりでしたのに、実現できずにおりました。ご案内いただいたお食事会などに参加する代わりに、私なりのお祝いをしたいと思っています。
といっても、結局は私自身に役立ってしまうことですが、私にとっては、和の國で買い物をすることでお祝いとしたいと思いました。
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そのメールを見て、カミさんに「絵里子さんからメール来ているよ。本当にありがたいメール。びっくりするけん!」と言ったことを、昨日のことのように思い出しました。
思いがけないメールに、有難すぎて、じーーんときていました。

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絵里子さんは、翌日のお昼過ぎ、早速和の國にお立ち寄りくださいました。
実はその数日前に、山鹿市の養蚕農家・花井雅美さんの繭(まゆ)を使って、「青の祝福」という作品を織りあげた吉田美保子さんの秀作きものを、見せてもらった後だったので、その話で大いに盛り上がりました。

そして、今回のお祝い品としてお買い物していただく溝口あけみさんの染め帯をご覧になり、こうおっしゃいました。「溝口さんの帯は前から気になっていたので、ぜひこの機会にと思いました。こうして縁あって迎えることができて良かったです。」…と。

優しく名古屋帯に語りかける絵里子さん。そのような温かいお言葉に、母の愛情と表現したら良いのでしょうか。。染め帯に愛を注がれるお気持ちと、温かいお心遣いに、胸が熱くなりました。

大事な大事な日本文化の源ともいえる着物を買い支えてくださることも、本当にありがたく、感謝の気持ちでいっぱいになりました。
僕も絵里子さんのように、「節目を大事にして、お買い物で人様を応援できるような、大きな大きな愛の器になりたいなー。」と、心から思った出来事でした。


還暦を迎え、心に刻まれた、誠にありがたい記念の出来事となりました。



追伸:
余談ですが、カミさんは黒留袖を着ています。結婚式のお祝いだったからではなく、YouTube動画の撮影日でした。午前中撮影完了の予定でしたが伸びてしまって、着替える間もなく、そのまま接客させていただきました。。。


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