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ゆり女将、30年着付け歴の歩み


「和の國着付け」は今、オンライン化に取り組んでいる。
そこに挑戦し続けて約半年。段取り良く行けば9月21日の「中秋の名月」頃までには、商品化できる予定だ。

実際のところ、オンラインすることなど数年前までは夢のような話だった。対面ではないと最高の着付けメソッドをお伝えできないと思っていた。しかし、このご時世だ。
「着物で世の中をよくするためにも何としてでもお伝えしたい。」可能性に挑戦し始めた。日々、試行錯誤の連続だ。先月の動画撮影の際には、「思う様な動画が撮れない!」「オンラインでの伝え方が分からない!」 などと、ゆり女将の顔が曇っている。カメラを前にしての涙の日々が続いた。

やっとひと山越えた様なので、こうやってカミングアウトできる。
今回は、「和の國着付けが生まれるまで」と称し、ゆり女将の着付けの歩みを綴ってみた。どうか、ご寛容にお付き合いいただきたい。

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私、茨木ゆりと申します。
noteを書いている主人の妻です。
この度オンライン着付けのリリースを前にして、自分自身を振り返ってみました。良ろしければ、お付き合いください。
 
足袋を履き、着物を着て、帯を締めます。
一日が終われば、脱いでたたみます。
約30年、日々その繰り返し。着付け回数は1万回以上に及びます。
子育て・家事・仕事に追われていたので、早く着ることが先決でした。
半衿が隠れたり、下前の裾が出てきて困ったこともありました。
それが良い学びとなり、着崩れが直せるコツが見つかりました。

また一日中着物を着ているので、ラクに着ることも大事です。
衿合わせ等がしっくりこないこともありますが、着た後に調節できることを発見。美しく着ることよりも、出来上がることを優先しました。
おかげさまで、長襦袢から着始めて7分程で着られるようになりました。


しかし、この着付け方法は、私の経験によって生まれたものではありません。

正直なところ、主人と出会うまでは着物に興味がありませんでした。
20歳過ぎから主人の母に「装道」の着付けを学び、和裁の勉強も始めました。
一男一女に恵まれる中、子育てをしながら着物を着る日々でした。
約20年前「楽な帯結び」があるということで、主人と一緒に「前結び」を学びました。3泊4日の短期講習で「一級講師」となり、「前結び着付け教室」を始めました。当初は主人が講師を勤めていましたが、下着・補正となると私の出番となります。

元来、人前に立つのが苦手で、本当に不慣れなまま講師の立場となりました。人様に伝えることの緊張やプレッシャーからでしょうか…、
教室の前日や翌日は、体調が悪くなることがしばらく続きました。
18年前「和の國」が誕生すると、キレイな着物姿をより意識しました。
「NPO法人きもの普及協会」の皆さまと、「かんたん着付け」を追求しました。分かりやすく伝えることを一番に考えて、『着付けDVD』を作成しました。


今日まで、600名以上の方々に着付けをお伝えさせていただきました。
お客様への着付けや腰ひもだけの着付けも、良い学びになりました。
ある時は、お客様より着付けのコツを教えていただいたこともあります。
これまでのご縁(お客様・装道きもの学院・前結び/きの和装学苑・NPO法人きもの普及協会)の学びを一つにしたのが「わのくに式スマート着付け」です。

当初は「1ヶ月マスターコース」と称し、4回で学べるシステムでした。
回を重ねるごとに、より短期間で出来ることに自信を深めました。
それを、すぐ着られる集中レッスンにしたのが、「着付け1日コース」です。
正直なところ、何か一つかけても、今の形にはならなかったと思います。
この、楽でキレイな和の國スタイルのメソッドを、スタッフの緒方麻由子さんと共に、皆さまにお伝えできるようになり、とても有難く、心から嬉しく思います。私自身も、「一日コース」をお伝えできるようになるなんて夢のようです。

・「着付けは大変、着くずれする」という思いをなくしたい…。
・キレイに着て、きもの時間を楽しく過ごしていただきたい…。
そのような思いを胸に、オンライン着付けに取り組んでいます。

皆さまへの発表は、来月になりそうです。
どうぞよろしくお願いいたします。

     わのくに式スマート着付け 主宰 茨木ゆり

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