着物生活30年!「結城紬の地機」が大好きな3つの理由を考えてみました。
ボクは、創業106年になる着物専門店『きものサロン和の國」の3代目です。
平成5年の夏、洋服をすべて捨てました。
それを「きもの宣言」と命名し、今年で30年目です。
以来、仕事もプライベートも、ずっと着物だけを着続けています。
そこで、いちばん大事にしているのは、「着心地」です。
いちばん好きな着物は、『結城紬の地機』です。
何で、結城紬の地機が好きなのかというと、3つの理由があります。
1)軽い。着崩れしない。一日着ていても、疲れません。
一日が終わって、帯を解いても着物が広がりません。脱いでも、着物との一体感が残っています。
また、一日が終わり、着物を脱いだ時に「ふー-」ということがありますが、結城紬の場合は、「あー結城紬を着ていたのだ!」と反対に思うほどです。
2)良いのを着ている嬉しさ。満足感。心の豊かさ。そして、大きな安心感があります。
結城紬は、光っているわけでもありません。ブランドがつり下がっているわけでもありません。見た目は、地味です。でも、良いモノの安心感は半端ありません。
京都の料亭での話ですが、ボクがウールを着ていると何も言おっしゃいません。しかし、結城紬を着ていると、「良いお召し物どすね〜」。とおっしゃいます。良いものを共感できる喜びや、ごく一部の人にしかわからない喜びこそが結城紬の中にあるのではないでしょうか。。。
3)職人さんの仕事ぶりを、肌で感じることができる有難さは、感動ものです。
結城への研修は、計5回訪れました。
1回目は1997年秋。ボクが37歳の時だから今から約25年前になります。カミさんと一緒に、縞屋さんちへ。「糸取り」「絣くくり」「地入れ」「糸染め」「機織り」など、車で色んな所に連れて行ってもらいました。
2回目は、その翌年。3泊四日で織り体験をしました。僕は「絹紡糸」というくず糸を使って織りましたが、左足がパンパンになりました。
3回目は、スタッフ、カミさんと研修です。1回目より、大変さが身に染みました。
4回目、5回目は、縞屋さんと膝突き合わせて、オーダーしました。見れば見るほど、大変な仕事ぶりです。その仕事を目の当たりにすることが出来、寡黙な仕事ぶりと自分の私生活を照らし合わせると、穴に入りたいことばかりです。
◆これからも、ず〜っと愛し続けます!
正直な仕事を、ずっとなさる人々に支えられてこのような着物を着ることが出来るって、本当にありがたいことだと思います。結城紬は、一万日以上の毎日着物生活の中で、最高の着物であり、着ていて幸せ感に満ち満ちています。
結城紬に出会えて本当にありがたい気持ちでいっぱいで、すごい職人さんの着物を着れて感謝しかありません。
これからも、結城紬の地機を大事に大事に着続けていきたいと思います。
着るという行為を通して、魅力を発見し続けていきたいと考えています。
YouTubeで、結城紬の良さも語っています!
『本場結城紬の地機』が、いちばん好きな着物、着心地も最高です。大好きな理由は3つあります。Japanese Kimono Video
https://youtu.be/K1SmEgitVg0