娘からの、極上還暦プレゼント
9月11日、知人の新築パーティがあるので上京している。
併せて、「還暦富士登山」を計画していた。
しかし、なんと「初冠雪」とのことだった。
ゆえに急遽、登山を中止して都内にスティ。
デスクワークと落語三昧の日々。
過日の「江戸川落語会」では、春風亭一之輔はもとより、ユニークな桂宮治をも楽しめた。
やはり、東京は暮らしの中に落語会が溶け込んでいて非常に楽しい。
そのような中、小さくて大きな夢が実現した。
登山に目覚めて7〜8年になるが、前々から「ゴロー」の登山靴を買いたいと思っていた。都内に来ることもあったが、タイミングも予算も合わず、恋い焦がれていた靴だったのだ。
都内に住む娘が4月に帰省した時のことだ。
「還暦祝いに登山靴が欲しい。5万ほどするかもしれないけどいい?」と、冗談半分おねだりしてみた。
そしたら「うん、いいよ!」と二つ返事をもらっていた。
正直僕は、内心びっくりしたが、とても嬉しかった。
こだわりの登山靴「ゴロー」の店は、JR巣鴨(すがも)駅徒歩5分のところにある。
なんと、昨年結婚して娘が住んでいるところも巣鴨だ。
これも何かのご縁か?
昨日予約の電話を入れたら「10時、11時と予約で埋まり、12時なら大丈夫!」とのことだ。
巣鴨駅で待ち合わせして、娘と店に入った。
登る山や、登山時間、頻度などを聞かれた。そ
れはそれは、右足、そして左足と入念に測ってくれた。
余談だが、きもの宣言当初、嬉しそうに京都で草履をオーダーした時のことを思い出した。その時は、今日のように丁寧にサイズを測ってもらったが、足に合わず、頭まで痛くなったことを覚えている。
そんな笑い話を思い出したが、口にしなかった。
でも、一人でニヤニヤした。
話を戻そう。
僕の靴のサイズ、選び方も教えてくれた。
紐の結び方も大切だと教わった。
ゴローの店主の、靴へのあくなきこだわりを垣間見ることができた。
約束どおり、娘が支払ってくれた。
1ヶ月ほどで出来上がってくるという。
ゴローのお店を出るやいなや、娘が言った。
「和の國も、こんなにこだわって、全国から予約が入る店にしょう!」と。
僕は、大きくうなずいた。
娘は、午後1時からZOOMがあるという。
ゴローの近く、「らぁめん・生姜は文化」という店の前でわかれた。