心に寄り添ってくれたラジオ番組「Creepy NutsのANN0」
オリンピックのバスケットボール 女子 準決勝「日本vsフランス」の試合を観ていて、ふと耳慣れた曲が聞こえてきた。
Creepy Nutsの「スポットライト」だ。
私が彼らの曲の中でも大好きな1曲。「よしやるぞ!」って気持ちを奮い立たせてくれる曲。ちょうどこの歌詞の中でもバスケにまつわることが歌われているのでバスケのBGMとして選曲されるのはなるほどと思うけど。でも五輪という舞台で公式に使われているというのはファンとして素直に心躍ってしまう出来事なわけで。
・・・ということで、ちょっと今日はCreepy Nutsについて、彼らにどっぷりとつかるきっかけになった「オールナイトニッポン ゼロ」について、ここに書いておこうと思う。(長文失礼。)
Creepy Nutsの存在はもともと知り合いが「フリースタイルダンジョン」が好きで、R指定さんが最強なんだってことを聴いていてなんとなく知っていた程度。
4年前。好きなアーティストのライブイベントに彼らも出演していて、そこで初めてライブを観る。その時に聖徳太子ラップという、その場でファンから言葉をいくつか募集して、それを即興でラップに入れていくっていう驚異的なラップを魅せてくれ、そしてとにかく盛り上がるライブで。
「こんなすごい人たちがいるのか・・・!」と一気に興味を持つように。
そこから、ちょっとして、仕事の都合で車で長距離移動することがあって。
せっかくだからなんかラジオをタイムフリーで聴いてみようかな。っていうので、選んだのが「Creepy NutsのANN0」でした。
彼らが好きなゲームの話とかを恐らくしていたんですけど、私そのゲームのこととか全く知らないんだけど、なんか気づいたら笑ってて。
会話が中学生っぽいんだよね。テンションとか。中学生の男子2人が好きなものについてゲラゲラ楽しみながら自由にトークしてる感じ。
その”なんか面白い”がきっかけで、たまに聞くようになって。
そして。昨年。コロナ禍になり、自分が担当していたラジオの現場へも電車ではなく、車で毎週のように通うようになり、気づいたら毎週、その車での帰りの中でANNを聴くようになっていました。
ラジオで思うように喋れなかったり、それ以外のことでもなんかモヤモヤしてしまったことがあったり、そんな時に、Creepy Nutsのお2人の会話を聞いてると、なんかモヤモヤを気づいたら忘れて、爆笑している私がいて。
菅田将暉さんがゲストで来ていた時に、コラボ曲の「サントラ」について解説とか裏話とかちょっと話していたかと思ったら、サントラと言えば踊る大捜査線だよね的な話になって、気づいたら、踊る大捜査線の話で持ち切り。
翌週、菅田将暉さんのANNにもゲストで登場したCreepy Nuts。そこでもなぜか踊る大捜査線の話をずっとし続ける3人・・・
あと、本当は違うトークをする予定だったのに、
「「GReeeeN」と「Green Day」って名前似てるよね」から突如始まったのが、どちらかの曲のイントロを流し、それがGReeeeNなのか、はたまたGreen Dayなのかを2人が当てるというイントロクイズ。
この2バンドを知る人ならわかると思うけど。楽曲全然違うじゃない?
・・・ところが、スタッフの頑張りにより、
「え、これどっち?」とリスナーでさえも混乱するような大盛り上がりのイントロクイズとなりまして。
しかもこのイントロクイズ、番組の90分間ほぼ使って行われたというんだから驚きで。(詳しくはこの記事をご参照いただければ)
完全なる悪乗りです。笑
でもそういう悪乗りこそが楽しい。
2021年は彼らが本当にドラマ出演したり、バラエティで度々見かけるようになったりと本当にその知名度が爆発的にひろがっていて。
でも、それでも彼らのスタンスが前々から本当に変わらなくて、ゆるっとフリーダムにでもテンポ良いトークで笑わせてくれるんです。
DJ松永さんのリスナーからのメールを読むときの、リスナー乗り移り感とか、R指定さんのぽんぽん言葉が出てくる感じとか。で、2人の人としてちょっと情けない感じとか。そういうの全部ひっくるめて、楽しい。
彼らも、もともとオードリーのオールナイトニッポンとか、水曜JUNK 山里亮太の不毛な議論とか、WANTED!(RHYMESTER)など深夜ラジオのリスナーだったこともあり、そういったラジオに助けられていたからこそ、その深夜ラジオ愛を受け継いで今のラジオスタイルになっているんだろうなぁって思います。
で、彼らはそれだけじゃなくて、本当にHIPHOP愛が強くて。HIPHOPニュースとか、R指定さんのオススメのHIPHOP曲を紹介するコーナーなどがあったり、そこで語られるHIPHOPの知識が本当にすごい。熱量がすごい。それをひけらかすような感じではなくて、自分が好きだから語っている感っていうのが素直に伝わってくるんです。私自身もCreepy NutsからHIPHOPを学ばせてもらっているような感じです。
日本一、世界一を取っている2人なんだけど、あくまでも私たちリスナーと同じ距離感で、いやむしろいつまでも心が中学生で、自由に話している感じは、気づいたら、強張った体を最強の「くだらなさ」でほぐしてくれる「塗るロキソニン」的な存在になっているラジオです。笑