【エッセイ】作品を書き上げた後に感じた疲労感
先月末、角野栄子あたらしい童話大賞に作品を応募しました。
今回は、作品を書き上げた後に感じた疲労感について語ります。
童話大賞への挑戦
児童文学作家を志していますが、童話大賞への応募は今回が初めてでした。
というのも、アイデアはたくさんあっても、どれも最後まで書き上げたことがなかったのです。
構想を練ってはボツにするということを幾度となく繰り返し、ボツ作品フォルダはなかなか面白い状態になりました。
応募作のプロットがざっくりと出来上がった時は、これから始まる物語にワクワクしたことを覚えています。
しかし、ここからが大変でした……。
試練の連続
4月半ばにプロットが出来上がり、勢いにのって執筆開始!と思いきや、息子の熱発。
しばらくして、娘が熱発。
助っ人に来たおばあちゃんが熱発。
そして、みんな治りきる前に、私が中耳炎になりました。
この時点で5月半ば。
(応募締切は5月31日でした)
看病している間もスマホにちょこちょこ作品を書いていたので、だいたいは出来ていたのですが……
中耳炎もだいぶ治りかけた頃に突然の高熱。
ウィルスよ……
どれだけ私の創作の邪魔をすれば気がすむんだ
何かよからぬものに邪魔をされているような気がしてなりません。
意地でも書き上げて、応募するぞと病み上がりでパソコンに向かいました。
作品完成後の疲労感
作品が一応出来たという状態から応募までの間は、何度も読み返して、推敲してという作業を繰り返しました。
場面を想像しながら黙読、音読を何度もやるので、おそらく今まで使っていない脳の一部を使うのでしょう。
ものすごく疲れます。
疲労を感じては、ポプラ社の応援動画を見て、角野栄子さん、原ゆたかさんの言葉に励まされました。
最後は「私は作家だ」と自分に暗示をかけて、作品を完成させ、応募ボタンをポチッ。
しばらく、ハイになって、食べ物がめちゃくちゃ美味しく感じ、モリモリガツガツ食べていました。
作家ってこんなに幸せな気分を味わえるのねって思っていたのも束の間。
次の日から、今度はものすごい疲労を感じるようになりました。
自分でも気付かないくらい意気込み、緊張していたのか、風邪症状よりも重たい疲労がドッと出てきたのです。
今まで経験したことのない疲労を感じて、応募作品に込めた自らの熱にようやく気付きました。
我が家の小さな読者たち
我が家には4歳の息子と2歳の娘がいます。
彼らは母の作品の音読に付き合わされ、毎晩、寝る前に応募作品を読み聞かせられていました。
申し訳ないからやめようかなと思ったら、息子があの話を聞かせてほしいと言ってきました。
こんなに嬉しいことはありません。
今回の応募で、作家になったらこんな感じ?という擬似体験をたくさんしましたが、最後に一番嬉しいご褒美をもらえるとは思いもしませんでした。
子ども達に面白いって思ってもらうために、これからも作品づくりを続けます!