記憶に残るライブってぶっちゃけそんなにないっていう話 前編
Twitterでは書き切れないことがたくさんあるよねってことでnoteでだらだらと書いていくことにしました。
さっそく本題。
年間に何十本とライブに行くことがある。
好きなバンドや気になってるバンドのように自発的に行くものもあれば、特に思い入れはないけど誘われたから付き添いで行くようなライブもある。
ライブに行く習慣がない人からは
「そんなに行ってどうすんの?飽きない?」
というような趣旨の質問をされることは少なくない。(実際にはもっと馬鹿にするような言い回しをされるわけだけども)
ライブはナマモノだし、同じバンドであっても全く同じようなライブはない。セットリストは変わらなくても歌い方、演奏、MC、まぁいろんなところが日によって違うわけだ。だから飽きることはない。
だがぶっちゃけて言おう。
ちゃんと覚えてるライブなんて数えるほどしかないわ
こればっかりは仕方ないはずだ。人間の記憶力なんてたかが知れているし、これまで行ったライブのことを隅々まで覚えてる奴なんてきっとロクな毎日を過してない。
そんな数少ない記憶に残っているライブの中で僕がわりとしっかり覚えているライブ。
BUMP OF CHICKEN
TOUR 2008 ホームシック衛星
1月31日 高知BAY 5 SQUARE
前作ユグドラシルから3年4ヶ月ぶりにリリースされたorbital periodを引っさげておこなわれたライブハウスツアー。
ど田舎で生まれ育った僕は高校卒業までライブに行くという習慣がなく、中学生の頃から大好きだったバンプを生で見るなんて夢のまた夢だと思っていた。
大学に進学して高知でのひとり暮らしを始めてからは友達の影響もあってライブに行くということを覚えた。しかしそこは高知。好きなロックバンドがそうそう来る訳もなく、友達に連れられるがままにいろんなライブに行った。(布袋寅泰のファンだった友達にチケ代を出すからと頼まれてライブに着いていって、客層にビビり倒したこともある)
そんなある日、滅多に配信のなかったバンプの公式メルマガからアルバムが出るということと、ツアーをやるというお知らせがきた。なんと高知にも来るという。
BUMP OF CHICKENは流行りのJ-POPばかり聴いてた僕の頭をフルスイングでぶっ叩いてロックというジャンルに引きずり込んだバンドである。のちの人格形成に大きく影響を及ぼしたことは疑いようがない。
そんなバンプを生で観るチャンスをみすみす逃すわけにはいかず、友達6人と結託して最速先行に申し込んだ。
その結果、まさかの全員当選で12枚ものチケットを抱えることになった。
当時のバンプはすでに圧倒的な人気を誇っており、チケットを取るのは至難の業だと言われていた。そんなバンプのライブハウス公演のチケットが12枚。いくら平日の高知といえどもバンプだぞ?キャパ1500人のところでバンプだぞ?もしかしてソールドアウトしないのか?
慌てて当時大流行していたmixiでチケット譲りますという投稿をした。すると大学の友達(友達というほどは親しくはなかった人達だった気がするが)から譲ってほしいとのコメントがドカッとくるじゃないか。お前ら普段日記にリアクションくれへんやんけと心の中で思いながらもチケットを捌ききり、あとは当日を待つのみとなったのだ。
ライブ当日、友達とともに午後の授業を放棄してチャリで会場に向かった。会場となるBAY5 SQUAREはマリーナの倉庫を改装したライブハウスで、ライブハウスと知らなければ絶対にたどりつけないようなハコだ。倉庫なので防音もへったくれもなく、音漏れまくりなワイルドなハコだった。
会場についたら先に物販に並んでいた友達と合流した。彼はそんなにバンプにどっぷりハマった人間ではなかったが、チケットあるなら行ってみたい、ついでにグッズもほしいと言って午前の授業も放棄して朝から並んでいた。愛すべきバカだ。
バンプの物販といえば異常なほどの行列ができて2、3時間は当たり前というような大人気アトラクションとして有名だが、ここは平日の高知。30分もかからないうちにすんなり買えた。ここぞとばかりにバイト代をつぎ込んでたくさん買った。売り切れも一切なし。拍子抜けした。
開場までまだまだ時間があったが近くに時間を潰せるような場所はない。しかたなく、買ったばかりのツアーTシャツに着替えて会場の真横の海を眺めつつ、紙パックのリプトンミルクティーを飲みながら友達と他愛のない話で盛り上がった。今思えばこれが青春の1ページなのかもしれない。男だらけだったけど。
#BUMPOFCHICKEN
#バンプ
#ホームシック衛星
#ライブ
長いので後編に分けますね。