希望。
この時の共演者はプロの奏者ではなく、私のバンドネオンの生徒たちで構成するバンドネオンオーケストラ「蛇腹隊」のメンバーだ。
3万人の観衆。
国営放送。
日の丸を背負っての演奏。
出演にはまず、福島県川俣町で行われる「コスキンエンハポン」の代表審査会で優勝する必要があり、応募することを決めてからは毎週毎週集まり、レッスンでしごかれ、ロックバンド並のリハーサルをした。
本当に本当に、よくついてきてくれたと思う。
そして、日本からの応援団のみんな。
大混雑の会場でもみくちゃにされながら、貴重な映像を撮影してくれた。
彼らの応援あっての、私たちでもあった。
演奏だけでなく、日本移民の皆さんとの現地での友好親善の役割もあり、楽しいばかりではなく責任のあるアルゼンチン行きだった。
この音楽祭の前後でのブエノスアイレスでのコンサート、様々な出逢い、そしてアルゼンチンフォルクローレの聖地、サンティアゴ・デル・エステーロへの旅。
現地ミュージシャンたちとの再会。
そこには私がバンドネオンを初めてからの全てが、奇跡のように結晶していた。
2011年の東日本大震災の年から生徒たちと通い始めた福島県川俣町。
この小さな町が私たちに与えてくれた「希望」は計り知れない。
今、身動きのできない東京に送られてくる福島からの救援物資に助けられている。
あの震災を経験した福島の人たちは、本当の意味で、強くて優しい。
この動画を見ると、あの時の興奮と喜びが昨日のことのようだ。
今、一番忘れてはいけないこと。
希望。
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今後、演奏家として音楽活動を続けられるか、その前に、生き延びていけるかのギリギリのところで踏ん張っています。よろしくお願いします!
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