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結局、ここに戻るのかもしれない
noteをブログがわりに記事を書いたり音源をアップしてSNSに拡散を始めた。
新しいアルバムもリリースすることだし、動かねば。
という自分はスマホは持たず、データ通信は朝の数時間のみ、緊急連絡はガラケーならぬ今時絶滅寸前のPHS、という生活形態を愛しているのだ。
しかし、自分の音楽を作ってそれを仕事にしている以上、自分の好みはさておきベストのやり方を探る努力はしていきたいと思う。
そして、新しい形態での発信にぽちぽちと反応していただけることが、何やら気恥ずかしくまた嬉しかったりもする。
ありがとう。
昨日、毎年呼んでくださるプライベートな会で演奏した。
何回も伺っているのにお名前を覚えられない方もいるし、オリジナル曲の感想も知りたいと思い、ふと、手元にあったノートを持参した。
ここにみんなに、書いてもらおうと思った。
タンゴの有名曲、みんなの知ってる曲をお願いね、と常々言われているのに笑完全なマイペースでゴリゴリと自分の曲を弾いた。
みんなの反応は、いつもと違っていた。
演奏後、来てくれてありがとね、的な温かい眼差しではなく、真剣に、心からの感想を述べてくれた。
帰り道、ノートを開いてみると、思いもよらぬ各曲に対するプライベートな感想や連絡先が書き付けてあり、電車の中で目頭が熱くなった。
いい感じで呑んでいた方もあり、メールアドレスの文字は解読できないものもあったけれど笑、気持ちがびしびし伝わってきた。
結局、ここに戻るのかもしれない。
時間とお金を使って現場に赴き実際の音を聴く。
それがどんなに貴重なことなのか。
空気の振動で聴く、生の音。
直接交わす、言葉。
そこに行き着くために、今日もネットで見えない相手に発信する。
なかなか、楽しい。
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