果たして、乗客は無辜無謬だったか?
KAZU1の件。
私は、まったく「過失」がないのは、連れられた2人の幼子だけだと思う。
船員二人は、たとえそのつもりがなくても、欠陥船KAZU1のクルーであった以上、責任は免れない。
それで、22人の乗客についてだが、細かい乗船プロセスを知らないので、あくまで各種記事を基に書く、また聞き記事になるけど、
「なぜ4月23日、道東はまだ寒い時期の知床に、それも午前中に、航行したがったのか」
という疑問が拭えない。
地元の観光船業者間では、GW期間に、運航開始するつもりだったそうだ。
しかし、知床遊覧船だけ、抜け駆け出航。
それも、古い、全長12m程度の、クルーザーに毛が生えた程度の代物。
もっといえば、内海仕様の船。
22人の中で一人くらい、
「えー、こんな船やだー」
とごねなかったのか?
おまけに、各種記事で暴露されているが、整備不良なうえに、去年二回座礁した船。
見ようによっては、「集団自殺」する前の、現世最後の景色を見るためのツアーだったのではないか?それに付け入り、桂田様が多額の保険金を掛けた、なんて見えてしまう。
そうは言っても、知床の僻地にたどり着くだけでも、船に乗るための前宿泊だって、それなりに金はかかる。
どだい素寒貧では、行けないのだ。
有体に考えて、多重債務者がポケットマネーでKAZU1に乗れるわけがない。
だから訳が分からない。
Why?
それから、彼らの多くは、桂田様が経営するホテルに泊まっていたとかいないとか。
だとしたら、お人よしにも程があるのだが。
この記事は、死屍に鞭打つか、というそしりを覚悟で書いている。
知床の海が、とんでもない荒海だということを知らないにしても、ちょっとひどいんじゃないか?と黄泉に行ったお人たちに、尋ねたくなるのだ。
ボートでお池を回るのと訳が違うんだぞ、と。
話がそれるけど、乗客の方々の、金銭事情を、漁ったほうがいいかもしれない。
確かに、誰よりも先に、知床岬に行ってきた見てきたは、自慢話としては上物だろう。
しかしながら、命あっての物種。
銭のために抜け駆けで船を出す知床遊覧船は論外だが、ちと生命の危機管理能力が働いても、よかったんじゃないか?
結果、命を失くし、極寒の海を相手に多くの人々の手を煩わせることとなっている。
「<船賃の>8800円いらないからドタキャン」。
これが言えれば・・・
亡くなった人々に、合掌。
ps. 続きは気が向いたら書きます。