自意識

ここのところ文字を書くことをやめていた。
書くというよりも打つ方が正しいか。
言いたいことがなかった訳ではなくて、
文章に含まれる自意識に我ながら辟易としていたから。
そもそも誰かに伝えたいなどと思うことは何もなくて、じゃあ公開するなよと自分がツッコミを入れる辺りでめっちゃキモいなと思ったりした。

自意識についてのエッセイを読んだ。
久しぶりに活字に触れる。
感染症が流行してから、なんとなく図書館に行けなくなってしまった。
そのなんとなくが、すごく嫌だった。
人の話が好き、何かを知ることが好き。
最近になって新書を買うようになった。
新書を買うなんて大人みたいだと、
大人のくせに。

毎日同じことを繰り返しているとは思わない。
ただ、一日が長くて、仕事がもっと欲しい。
仕事が好き。
仕事が一番の人が好き。
人が好き。
生きてる街が好き。
人が形成する街が好き。

好きがたくさんあるのに、それを伝えないなんて出来っこない。好きなものは好きなんだから、しょうがないじゃあないか。