「君とすべりたい♪」について
息子たちがすべり台で楽しそうに遊ぶ姿を眺めてた2010年、ブログとして立ち上げた「君とすべりたい」。
どこの公園に行っても、まず子どもたちが向かうのは「すべり台」。単純に「すべり台ってすごいんだな」と思うとともに、増えていく「すべり台」の写真を見て、「なんか書けそう」とブログを立ち上げることを思いつきました。
後に「日本一のすべり台データベースと呼ばれる」ことを目標として。
「すべらない話」がもてはやされる中、すべる話をする。なんだか面白いと感じていたんです。そして、子どもたちを笑顔にしてくれる「すべり台」に詳しくなったら、もっと楽しめそう。
すべり台だけを扱うブログが多分なくて、「これはいける!」なんてほくそ笑んでました。
それと、モノづくりを裏で支える仕事をしつつ、どこか「自分で何かを伝えることをしたい」なんて欲が、まだ燻って残ってたんだと思います。
ただ、同時に仕事が急激に忙しくなって、しかも、忙しいくせに会社が上手く回っていかない。自分に心の余裕がなくなってきたのもその頃で、子どもたちを公園に連れて行く機会も減り、町で見かける「すべり台」の写真はたまっていくものの、ブログを書く余裕なんて全くなくなってました。
そして、情けないことに3回しか記事をアップできなかった..
まあ、会社はなんとかギリ持ちなおすことができたのですが、この10年、それがずっと気がかりとして心に残っていました。子どもたちは成長し、一緒に「すべり台」をすべりに公園に行くなんてこともなくなり、自分は、「大切な時間」を失ってしまったんだと思っていました。
でも、少しだけ余裕が出てきた今、思ったのです。「君とすべりたいを映像にしたらどうだろうか?」と。
仕事で買った高いカメラを持て余してたんです。動画編集や配信は仕事でやってるけど、撮影に関しての知識がなく困ることもあって、そのままにしておきたくなかったというのもあります。
そして、
「なんか、撮るものないかなぁ」と思ってた時に、「あ、すべり台だ!」って。
ただ、自分は今のところ、「すべり台研究家」でもなければ、「異常なほどすべり台を愛している男」でもないのが事実。
ただ、「何かを取り戻したい」って気持ちがなんとなくあるだけ。
「君とすべりたい♪」を続けていくことで、
「すべり台」への想いを育てていきたい。そんな風に思っています。
そして、すべり台を通して、世界が知りたい。
ボクにとって、すべり台は、あんまり遊んであげられなかった子供たちとの大切な思い出、そして子育ての象徴であり、「君とすべりたい」は、モノ作りをする人間として燻り続ける最後の意地のような気がしています。
noteでは、「編集後記」と「君とすべりたい♪」を運営していく中で早くも異常に膨れ上がってきている「すべり台への想い」を綴ってくつもりです。
最後に。
誰にってわけじゃないけど、分かって欲しいのは、形は変わってしまったものの、ボクが「すべりたい」と思う「君」は、今もかわらず「子どもたち」だってことです。