古代発火法検定4級
「めずらしい肩書がほしい!」
これまで野外活動的な諸々に興味があったり携わっていて、自然は好き!でもどっぷり浸かれるわけではなかったので、自分から近づいていかないとできないし、しないな、と思っていました。
そんな思いと並行して、「古代」というキーワードや不便な生活?丁寧な暮らし?に惹かれたり…現代の生活に疲れているのかもしれません。
・・・ということで、野外活動の中で火に関する小ネタを挟めたら面白いなと思い、それに生かせる、つなげられるネタや活動、遊び、を探していたところ光って見えた、古代発火法検定。
実際に参加した際の記録です。
参加当日、早めに現地最寄りに到着しカフェに立ち寄りモーニングと休憩しながら再度情報をチェックすると、
が明記されていた。
既製品持ってきたし天然素材ではない!
でも現地まで来たし、もう引き返せない。少し凹みながらも、見学だけでも楽しもう!と切り替え、歩いて会場に向かうと、一番乗り。
ちらほらと集合していく参加者は、木の棒がたくさん入った袋を持っていたり、ポスター用の入れ物を持っていたり、結構な大荷物を抱えていた。
気軽に来てしまった。不安。
開始時間になりベテラン大先生からの説明が始まった。申請用紙に挑戦する方式や階級もなんとなく記入、よくない。自分が下調べ不足だったことを再確認し、反省。恥ずかしい。
集合場所から実施会場へ移動。今回の参加者は、初参加が私含め3名とそれ以外はリピーター。日本で1番、2番で速く火をつけられる方、冒険少年で昔冒険の指導をされていた方、野宿系?キャンプ系?youtuber、など、強者ぞろい。
検定会場のガレージにつくと、各々準備や練習をしてどんどん挑戦していくスタイル。日が暮れるまで、みんなで火をおこし続けた。
いい年した大人が住宅街のガレージに集まり、木材を擦り合わせ火種を作り、モケモケにやさしく息を吹きかけ、腕を回しモケモケに酸素を送り、
どうしたら速く発火するか、本気で挑戦する
少しシュールにも映るけれど、最高の遊び、贅沢な時間だと思った。
発火してから薪に火をつけ焚火までするのはさらに難しいようで、結局着火剤などの文明の利器に頼らないと無理、とのこと。というより、発火タイムしか気にしてないからその先のことは考えてない、ということもあるようだった。
30秒以内で火がつけられたところで何にもならないし、何の役にも立たない。
でもその30秒を切るために本気で発火具に向き合い、工夫を凝らし挑戦の日までにより良い発火具を作る。
準備から挑戦まで、みなさんがキラキラと輝いて見えた。
とても小さなことで、人によってはくだらない活動かもしれないが、夢中になれることがあるのは年齢問わず素敵なことだと思う。
私はというと、既製品の弓ぎり式の火起こしセットをこっそり持参して突撃したが、他の参加者の自作の道具の本気具合に怯んでしまい、カバンから取り出すことができなかった。道具がないため本来なら検定を受けられる状況ではなかったが、周りのみなさんのやさしさで2回挑戦することができた。
1回目は、力加減とスピード、火きりぎね(棒)を回し続ける持久力など全く分からず、失敗。
2回目は、みなさんからのアドバイスと温かい声援のおかげで見事成功!1分28秒で火種ができ、1分54秒で炎になった。実力的には3級ではあるが申請階級が1つ下だったため4級を認定してもらった。
大先生をはじめ参加者の皆さんに本当に感謝。参加してよかった。
次回の開催はいつになるかわからないが、そのときまでには自作の発火具を持参して挑戦できるようにしたい。