3カ月上達法の落とし穴【あれ?あんまり上手くなってなくない?】
なんでなかなか上手くならないの?
さいとうなおき先生が提唱されています3ヵ月上達法。素晴らしいと思います。こちらの記事はそれを否定する内容ではございません。
実際に効率の良い練習の仕方だと思いますし、頑張れば上手くなれますでしょう。
が、こちら最大の落とし穴がございます。
3ヵ月上達法などお試し中の方で、なかなか上手くいかない、続けるの難しい、成果が思ったほどじゃない・・・などお悩みの方はこちらの記事をお読みになってみて下さい。無料なので損はございませんよ!
それでは参りましょう。
一番の原因は○○がいないこと
格好つけて伏字なんて使ってみましたが(笑)、もう答えを申し上げますね。
こちらの○○は「添削してくれる人」です。
有名な方がおっしゃっている練習方法での最大の落とし穴が「もとから才能のある人が提唱するものなので自己完結型が多い」というものでございます。
そう、提唱されている皆さまはそれで出来てしまう人なのです。
ですが、皆さまそうはいかないのでございます。さいとう先生然り、その他有名な先生方はいわゆる神絵師さんです。その方が上手くいったからと言って、みんな上手くいくと思ったら大間違い。
上手くいく方は才能のある方。もとからセンスがある方でございます。
この上達法をしたら3ヵ月でイラストが売れるようになって、企業の仕事もバンバン来だして、売れっ子神絵師に大変身!された方は、実はこの上達法でなくてもそうなれます。
きっかけがあれば神絵師となれる方と、地道に努力してもそうはなれない方がいます。
要するに、凡人には難易度が高すぎる上達法なのでございます。
普通は自分だけではそんなに上手くなれません。学校に通ってすら上達に差がございますよね。自分一人でひたすらに描いても、思ったほどには上手くならないのでございます。
本当に3ヵ月で上達するには
では、本当に3ヵ月で上達するにはどうしたらよろしいでしょうか?
それは自分の絵を見てもらってダメなところを他人に教えてもらうのです。
3ヵ月上達法を実践しつつ、それを添削してくれる人が居れば、そしてその人がきちんとイラストのスキルがある方ならば、劇的に上手くなります。
しかし、ここが難しいのです!
学校に通うのも先生から直接指導して頂けるので良いのですが、高額になって参ります。わたくしも動画の学校に数か月通いましたが公立学校の年間の学費より高いです。先生との相性もございます。
かと言ってよくSNSの広告で流れてくるような怪しげなコーチングを受けるのも怖いですし、そもそもそういったものはコーチの方に絵のスキルがないことが非常に多く、雇われイラストレーターに指導を丸投げしているというのが実情です。
更に最近は「簡単に○十万円!」みたいな詐欺も多く、その仕事の仕方を学ぶために100万円くらい払って講座受けてね☆みたいなめちゃくちゃなところもございます。
「え、教えてくれるところなくね?」
そう思われましたでしょう?その通りでございます。
イラストなど、いわゆるスキルというのは教わるのが非常に難しいのでございます。
工事現場の見習いさん
皆さまは工事現場を見られたことはございますか?
外側からではなくて、内側からでございます。わたくしはお仕事で同行したことがございます。
「あれ?3ヵ月上達法の話は??」と思われた方ご安心下さいませ。続いておりますよ!
工事現場には見習いの若い方や外国の方がいらっしゃいます。その方々はどうやって施工スキルを取得すると思われますか?
そう、実践で学んでいくのでございます。
親方に怒鳴られながら、先輩のスキルを盗み、自分でもやってみて、失敗しながら上手くなって参ります。
クリエイティブなスキルというのは、本来師匠に付いて仕事をしながら失敗しつつ学ぶものでございました。机上の空論とは申しますが、いくら毎日机で一人練習しておりましても、実践の1日には適いません。
わたくしが何を申し上げたいのか、もうお分かりでしょうか?
イラストを劇的に上達させる一番の方法。それも工事現場の見習いさんと同じでございます。
実践で学ぶ。これが最大の上達法でございます。
練習VS実践
3ヵ月上達法を毎日実施された方とお仕事を受注し続けた方が居たと致します。
お二人の最初の実力が同等程度なのでしたら、確実にお仕事をされていた方のほうが上手くなります。
なぜそう言い切れるのか?疑われる方もいらっしゃるでしょう。こちらはちゃんとエビデンスがございます。わたくし、きみおりでございます。
わたくしはアニメーションの専門学校に通いまして、アニメーターとなりました。
専門学校の時もかなり頑張っていた方だと自負しております。毎日課題はもちろん、自主的に絵やアニメーションの勉強をしておりました。2年間本当に頑張って無事就職できましてございます。
その当時のポートフォリオと、就職してから2年経過して転職で新しい会社へ送ったポートフォリオを、見比べてみます。
自分でも驚くほどに、就職してからスキルが爆伸びしているのでございます。
学校でもあんなに頑張ったのに、上達したのはほんの僅か。当時はすごく成長したと思っておりました。ですが今見ますとそれは過大評価だったと感じます。
しかし、お仕事を始めてからは別人のように上手くなっております。これは誰が見ても「すごい上手くなっている!」と分かるレベルでございます。何せ、わたくしの絵がテレビ画面に映し出されても問題ないくらいになったのですから。
「それはきみおりさんだからでしょ?」
そうおっしゃる方もいらっしゃるでしょう。ですが、こちらは論理的にも説明ができます。
練習はあくまでも自分との戦いであり、できなくても責任はございません。
対してお仕事は、自分だけでなく他者にも影響がございます。できなければ責任問題でございます。
要するに「切羽詰まった」状態か否かが全く違うのです。
さらに、お仕事は必ずチェックが入ります。お金を払うのに成果を確認しない人はおりません。そうして自然に「添削」がされるのでございます。
そう、強制的に悪い所を教えて頂けてしまうのでございます。
絵を描いて「お上手ですね」ではなくて「ここ描けてませんね」とちゃんと言ってもらえるのです。これ、実はものすごく貴重な事だとお分かりでしょうか?
上達法の落とし穴「添削する人」がいらっしゃるのでございます!
仕事で、特に商業の案件を受けておりますと上手く描けているところは何も言われず、描けていない部分をご指摘頂きます。
容赦なく赤入れ(赤などの色で上から描き直される)や差し戻しを要求されますし、クオリティの高いイラストを求められるところであればあるほどそのチェックは厳しくなります。
皆さま褒めて伸ばすのが良いとよくお聞きかと思いますが、実際に子育てしていますと褒めるだけでOKということは決してないのでございます。
大人になっても同じです。怒られたり否定されないと成長できない部分が必ずあるのでございます。
実戦で学ぶという最強の上達方法、お試しになってはいかかでしょう?
そもそもまだスタートラインじゃない
3ヵ月上達法でなかなか上手くならない!という方で、もし絵をお仕事にされたい場合は、まだ時期尚早の可能性がございます。
プロの方でも上達法を使用されている方もいらっしゃるかも知れません。ですが、学習レベルが全く違うと思われます。
好きな方の絵を真似して上手くなっていける段階でしたらまだまだお仕事をするには早いということ。
そもそも真似もできないならIP案件もできない、という状態でございます。その先の魅力的なキャラクター制作やクライアント様の心に響くイラストというのはもっと高いステージにございます。
ただの「絵師」にはなれますが「イラストレーター」という肩書でお仕事をされたいのでしたら、まずはスタートラインに着くのが先決です。
500円で以下の記事を公開しております。
まだこれから始めます!という方はよろしければご覧下さい。大切なことを書かせて頂きました。
イラストをお仕事にするスタートラインにご自身がいらっしゃるか?走り出されているか?ご自身の位置をご確認されてみて下さいませ。
今回は今流行の「3ヵ月上達法」の落とし穴についてお話させて頂きました。
素晴らしい方法ではあるので、やってみることは損ではないと思いますが、もし上手くいかない場合はこの記事で何かヒントになりましたらと思います。
誰もがみんな、イラストを描く人は上手くなりたいものでございます。
わたくしも一緒です。
なので、ご一緒に頑張って参りましょう!
最後までご覧頂きありがとうございました。
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