不登校の理由を知りたい?
問合せや相談でよく聞く話の一つです。
「不登校の理由が分からなくて。。。」
私は、子どもが学校へ行かなくなって約5年となりました。
居場所をスタートして5年目です。
子ども達の様々な話を聞いてきました。
理由が分からないのは、何故でしょうか?
人によって背景が異なるのは勿論ですが、次のようなケースがあります。
・理由が一つじゃない
・言語化できない
・何となくだから、本人もよく分からない
・理由があるけれど、周りが些細な内容だと捉え、理由として認めていない
・本人には重大な事だけど、周りはたいした理由でないと思ってる
(ここでは、人間関係に関することは一切含んでいません)
考えても、分からない、答えが出ない、と話される保護者の方が多いです。
ここで注意すべきは
「理由を聞きすぎること」です。
みんなが「どうして?」「なぜ?」と尋ねすぎると、どうなるでしょうか?
子ども達は「何か答えなくてはいけない」と思い、
思ってもないことを口にしてしまうかもしれません。
学校では、常に「答え」があるので
「問い」に対して、何らかの(何でもいいからとりあえず)「答えを出す」
という行為を繰り返しています。
なので、つい思ってもないのに「理由」を答えなくては…
という状況にして、言わせてしまう…
そんなこともあるので、周りの方は気を付けて下さいね^^
私が個人的に不登校になっている理由は沢山あります。
でも、今回は敢えて書かない回にします。
(またの機会に詳しくお話したいと思います)
今日は、何が言いたいかと言えば
「休む理由は、なくてもいいではないか?」という事を提案したいのです。
好きな食べ物があると、食べます。
嫌いな食べ物は、食べません。
学校に行きたい、と思っていたら、登校します。(食べる行為)
学校へ行きたくない、又は行こうとするけど、休んでいます。
(食べない行為)
嫌いな食べ物について
「あなたは、何がどうして嫌いなのですか?」の問いに
どう答えますか?
うーん、噛んだ歯ごたえ?見た目?味?
嫌いな食べ物をイメージして、考えるのって、キツクないですか?w
そもそも、嫌いとか、苦手とか、それに理由はありますか?
感覚的なもので、説明しづらいものではないでしょうか。
嫌いなものは、嫌い。
学校を休む、という事実があるから、ひとまずそれだけを認めてあげるだけでも十分じゃないかと思います。
「学校休むんだね~」
「なんでだろうね~、分からないね~」
「とりあえず、休もうっか」
「いつか分かるかもしれないね~」
「担任の先生にも分からないって伝えておくね~」
そんな風に、問題を横に置いておく時期があってもいいと思います。
「分からない」のも事実の一つ、理由として十分です。
「分からない」という事を周囲の人にも共有したらいいのだと思います。
「どうにかしなくちゃ」と考えると
親も子もしんどい時があるので。
心が落ち着いたり
成長したり
気持ちの整理がついたら
子ども達が自然と口に出して教えてくれる日が来ます。
理由を聞いた時に
「えー!そんな事だったの」と驚くかも。
「めっちゃ、しょうもない理由」で驚くかも。
すごく深刻かもしれないし、深いかもしれないし、
笑えるエピソードかもしれません。
答えを聞かない、のも見守ることの一つです。
ゆっくりと時間をかけて、寄り添ってあげれたら、と思います。