大人になって見るドラえもんに衝撃を受けた話
先日、netflixで、STANDBYMEドラえもんを見た。
私の中のドラえもんの立ち位置は、ほぼほぼの日本人と一緒の認識だと思う。
アニメでやっていたから知っている。
それ以上でも以下でもない。
映画を細かく追うほどのファンではないけれど、やったいたから見ていた。
どちらかというとクレヨンしんちゃんのほうが好きだった。
お受験で見せてもらえなかった悲しさは鮮明に覚えている。
とまぁその程度の知識でドラえもんをかなり久しぶりに見たのですが、
こんな話だったっけ?という驚きがあったので、つらつらと書いていこうと思います。
純粋な感想
この映画は
何をやってもいまいちな小学生のびたくんのところに、将来の子孫だというセワシくんと、ネコ型ロボットドラえもんが未来からやってくる。
のびたくんがジャイ子と結婚し、いまいちな人生だったせいで、子孫のセワシ君まで大変な目にあっている。明るい未来のため、原因ののびたくんの人生を変えるために、セワシ君はどらえもんにのびたくんを託す。。。
みたいな感じで始まります。
私はここで衝撃を受けました。
こんな話だったっけドラえもん・・
そもそもドラえもんが来たきっかけってこんなしょうもないことだったっけ?
ドラえもんのアニメで印象的なのはドラえもんが出す道具、主要メンバーのキャラくらいで、物語にあまり注目してこなかったことにここで気づきました。
セワシがちゃんと生まれるか生まれないかについては、ドラえもんの世界線では一応完結しているみたいなのであまり考えないことにしますが。
心の声:
セワシまで脈々と繋がるということは、ジャイ子と子供を作り、
人生を共にし歩んでいるということである。
それ、変えていいのかな。結婚相手変えたら人生変わる?変わるかもしれないけど
己の問題では?てかジャイ子かわいそう。この男から逃げて~
そして、おなじみのキャラ達が登場します。
大人になっての各キャラへの感想
ジャイアン:小学生なのに家で働かされてかわいそう。ストレス溜まってるんだろうな。あとジャイアンの人生のピークここでは?
スネ夫:そもそもなんでジャイアンのいうこと聞き続けてるのかしら。実家太いなら私立に転校すべき。
出木杉くん:なぜ彼がのびたのライバルになりうるのだろう。
のびた:てか先生も親も成績悪いからってのびた怒ってる場合じゃないよ。
テスト勉強したのに種類間違えてたってもう努力とかの問題じゃないからきちんと向き合うべきだよ。この子ちゃんと大人になれんのかな。
そして
しずかちゃん。。。
しずかちゃんてこんな子だったっけ・・?
子どもの頃の勝手なイメージで、しずかちゃんは圧倒的マドンナで、のびたくんの足元にも及ばぬ存在というイメージでした。
そもそも。
問題のあるレストランという坂本裕二さんの名作ドラマでも、しずかちゃんについては言及されていましたが。
ジャイアン、スネ夫、のびたで遊んでること多いし、
出木杉くんとも遊んでたりするし。
女の子のお友達いるのかしら。
趣味趣向で友人に男女比が出てくるのは仕方ないにしても。
しずかちゃんの趣味はわりと内向的で、暴力的なジャイアンを中心とするこのメンバーとの遊びに興味があるように見えない。
そして物語は進み、未来を見てみると、
大人になった主要キャラが出てきます。
ジャイ子は漫画家になっていました。
ジャイ子の悪いところってなんなんですかね?
手に職があり、兄はジャイアンだけど、心が純粋そう。
え、もしやこの後に及んで外見とかそういうくだらない話でないことを祈る。
そしてまぁ物語の最後は、のびたくんが行動を起こしたおかげで
しずかちゃんとのびたくんは結婚するんじゃないかという未来に希望を残し、終わります。
めでたしめでたし、なのか??
しずかちゃん・ジャイ子という二人の女の子
何がもやもやするかといえば、
ジャイ子との結婚がバッドエンドとして提示されたことなのだと思う。
ジャイ子はドラえもんが来ないと漫画家にはならなかったらしいけど、
正直何の取り柄もなさそうなのびたくんと結婚して、子どもを産んで、
育てているわけで、何が悪いのか本当に教えてほしい。
あとしずかちゃんと結婚したらほんとに人生はよくなるのだろうか?
なんでよくなるんだ。
モチベーションの問題?
ジャイ子としずかちゃんで差を出すのはやめてほしい。
どちらも違う魅力のある、素敵な女の子だ。
大人になるとこんなにも見方が変わるのか
という新鮮な驚きをドラえもんは与えてくれました。
ドラえもんの様々な道具は私たちに想像力という、子どもの時に得るべき力を与えてくれたし、
今後、私たちが物語の題材として多く目にすることになるタイムリープという概念をスムーズに受け入れられるのはドラえもんがあったからのように思います。
昭和に生まれ、私が平成に見たアニメが、令和の今でも子ども達に愛されている。
時代を二つも経ると、こんなに価値観が変わるものなのだなぁと、思った話でした。
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