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8月17日:インドネシアの建国記念日。町中にあふれる素朴な多幸感は「手づくり」によってつくられている<バリ島が教えてくれた365個の幸せ>
この日は、1945年にインドネシアがオランダから独立宣をした日。バリ島でも、インドネシアの国旗がそこらじゅうに掲げられ、学校では国旗の掲揚式典が行われる。
インドネシアの国旗は、赤と白が半分半分。赤は勇気、白は純潔。とても潔くシンプルで、パキッと気持ちがいい国旗だ。
この日は、そこらじゅうで、お祭りや運動会のようなイベントが開催される。人々は、赤と白の服やバリヒンドゥーの伝統衣装を着て、子どもたちや男性は伝統的なインドネシアならではのゲームに参加し、その傍で女子達がBBQをしている。
国民のための国民による手づくりのイベント。その様子は素朴で、無理がなく、みんなニコニコしている。ほんわかした幸せそうな人たちを見ていると、自然とインドネシアへの感謝の気持ちや、安心感がわいてくる。
愛国心を深め、親睦を深め、感謝する。
本来、建国記念日はこうあるべきだと思う。
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バリ島に住んで6年の月日が経ちました。コロナ禍で観光経済が壊滅したり、過剰開発で環境が破壊されたりひどい渋滞が起こったり。そんな現状を目の当たりにしながらも、バリ島に暮らす人々は、いつも明るく笑顔で、とにかく幸せそう。
なんでだろう?と探っているうちに、バリ島に根付く「トリ・ヒタ・カラナ」という哲学に辿り着きました。「神と人」「人と人」「人と自然」の調和を重視することで、人々は幸せに過ごし喜びを感じることができるという考え方です。
その哲学がしっかり根付いているバリ島の日常にこそ、幸せのヒントたちが落ちています。ここに住まわせてもらっている議事録もかねて、バリ島が教えてくれた365個の幸せを綴っていこうと思います。
メイン画像:UnsplashのAlbertus Gilang Drigantoro Saputroが撮影した写真