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親都合と、その日暮らしの狭間で。グリーンスクール日記3週目。
バリ島のグリーンスクールという学校に子どもを通わせたくて、赤ちゃん連れでバリに移住をした。
グリーンスクールとはどんな学校なのか?
英語の話せない小学1年生の息子にどんな変化が起きるのか?
赤ちゃん連れの母子移住はどんな生活なのか?
この冒険をいつか老後にゆっくり振り返れるよう、日記を綴ることにする。でも、欲を言えば、いつか海外の学校にこどもを、と考えてるママさんパパさんの背中を少しでも押すものになれば、とも思っている。
これは、わたしのサスティナブルな仲間探しの冒険の始まりでもあるのだ。
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学校が始まって3週目。息子がクラブに行きたくないと大泣きした火曜日から、3日連続で放課後のクラブを休み、息子の好きなように過ごした。
ニワトリを追いかけたり、日本から来たお友達のホテルにお邪魔して遊んだり、日本語の勉強をしたり。終始楽しそうだ。
つい先日、ある友人に、「子どものストレスはその日中に解消してあげないとダメだよ。」とアドバイスをもらった。
たしかに、こどもはその日暮らしだ。大人みたいに、過去、現在、未来という直線的な時間軸では生きていない。
目の前の仲間を大事にし、目の前の興味関心を満たしてこそ、明日も1日思いっきり頑張ろうと思えるのだろう。
そんなLiving for Today的な日を2日間過ごしていた息子だが、木曜日の放課後、驚くことが起きた。なんと、サッカーをして遊んだのだ。
2歳から初めて、嫌々やり続けたサッカー。やめたいけど親に言えず、バリにくるタイミングでやっとやめれた。「僕はバリ島では絶対サッカーをはしない!」と息子はずっと言っていた。
グリーンスクールでは、毎日誰かしらがグラウンドでサッカーをしている。でも、この2週間、たとえ目の前で同じクラスの子がサッカーをしていても、息子はかたくなにコートには入ろうとしなかった。
そんな息子が、だ。楽しそうにサッカーをしているではないか。衝撃だった。
言葉が通じなくても、ボールは蹴れる。ルールを知っている。きっと、彼にとってサッカーは手っ取り早いコミュニケーションのツールだったのだろう。
サッカーをやってて良かったね!とわたしは心の中で叫んだ。そしてすかさず、明日金曜日サッカークラブあるけど、参加してみる?と息子に聞いてみた。答えはYESだった。その日のうちにサッカーのコーチにメールをして、メンバーに入れてもらった。
また、親都合の衝動が抑えきれなかった。サッカーを通して仲の良い友仲間が出来たらいいな、と心から思う。それをついつい仕組みにおとしこんで楽をしようとしまう悪い癖だ。
でも、日本だったら、「始めたら5年はやめれないよ!わかってるよね?!」と、問い詰めていただろう。少しだけだけど、わたしも成長している。
さて、息子はというと案外ノリノリで、次の日の金曜の朝、こっちで仲良くなった年少さんの女の子に、「僕、今日からサッカークラブ入るんだ!よかったら見に来てよ!」とデート?のお誘いをするほど。調子が良いやつだ。そして、その日はサッカーで疲れたのか、床で寝てしまった。
そんなこんなでサッカークラブに入ることになった息子だが、果たしてどれくらい続くのやら。
そして、わたしはというと、この流れで息子が「バイオリンもまた弾きたい!」って言い出さないかな、言い出したらどうしようかな、なんて勝手に悩んでみたり。親都合の欲望から出てきた無駄な悩みだ。忘れよう。
こどものLiving for Today的な生き方を尊重しよう。大人都合でこどもの興味を削いでしまわないように。目の前のやりたいことをめいいっぱいやって、本を読んで一緒に寝よう。その日暮らし万歳!