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ワクチン1回目接種8時間経過、異常なし。

賛否両論のワクチン接種。国ごとの対応もそれぞれで、それについても様々な意見が飛び交う。

ここフランスでは、罹患者も多い一方で、すでに1/3がワクチン接種済みと言われている通り、友人知人でかかったと言う人も受けたと言う人もかなり多くなってきている。ネットで予約も出来たり、当日の残りを接種出来るアプリのおかげもあるよう。

思うところはいろいろあったけれど、今日の午後、第一回接種を受けてきた。

避けるわけにはいかない。それなら、早い方がいい…受験戦争真っ只中の息子の試験の予定表を鑑みながら、ロックダウン解除と飲食店のテラス席の営業再開のタイミングを待って、3連休の週末を前にした木曜日にまずは私が、翌々日の土曜日には夫が予約した。

万一の強い副反応でダウンした場合に備えて、冷蔵庫と冷凍庫は満杯に。野菜を刻んでコールスローやスープにし、卵を茹でて一部は味玉に、密閉容器が次々と重ねられ、カレーを煮込み、冷凍ごはんを整えて、完了。達成感でいっぱいの笑顔にマスクをつけて、目指した先は特設されているワクチンセンターのひとつ。

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マルセイユ市内のParc Chanotにある見本市会場がワクチンセンターになっていて、モデルナかファイザーのいずれかを選択して予約できる。

メトロ駅から徒歩数分。

通りを挟んで反対側のヴェロドロームスタジアム前にも行列風景。そちらはファイザーだけで、やはり予約制。

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サッカーの試合の時のような喧騒は無いけれど、行列の様子は変わらない。そちらにしなくてよかったと、思いながら、行き慣れた見本市会場の門の中へ。

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ジャパンエキスポみたい(な人も何人も見かけたので驚いた)だけれど、違う。(当たり前だけれど)プレス用の特別レーンはないから、皆と一緒に並ぶ。

14時の予約をしたのに、時間通りに来たのに、問診で提出するための2枚の用紙がもらえるチェック場所までたどり着くのに20分も並んだ。

写真には写っていないけれど、この手前左右2箇所に透明アクリル板の立てられた受付があって、身分証明書を見せると、PCで氏名と予約確認をして、用紙が渡される仕組み。

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用紙に記入…といっても、住所氏名・生年月日と社会保障番号と、それに携帯番号とメールアドレス程度。既往症や健康状態など医療的質問が5項目ぐらい(だったと思う)。

書き終わった順に確認印をもらい、Carte Vital健康保険カードと書類を渡して、問診を受ける。

Oui・Nonのチェックを入れている項目を、もう一度ひとつひとつ口頭で質問されるのと同時に、アレルギーについてはかなり細かく確認された。最後に何らかのワクチンを受けたのはいつだったのかと訊かれて、そういえば7、8年前に(特に日本で麻疹が流行った時に)一時帰国前に予防接種を受けたことを思い出した。確か20年で効力がなくなってしまうと聞いて、急遽主治医に頼んだもので、あの時も日本ではワクチンが足りていなかったのに、フランスでは普通に流通していた。その逆のものもあるので、グローバリゼーションといっても、各国様々な違いがあるのを改めて思う。

そうして、問診後には、渡していた書類と一緒にQRコードの入った接種証明書をもらえる。同じものが、Covidの現況確認用のアプリに直接送られてくるので、こちらの原紙を持ち歩く必要は無いそう。

この時点で2時半。呼ばれて、ワクチン接種が済んで、終了確認受付を済ませたら、15分だけ(万一の不測の事態に備えて)休憩し、特に不調でなければ勝手にめいめい席を立って行っていい。

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見慣れた出口に差し込む光が嬉しい。

さてさて、私の順番は朗らかな女医さんで、準備する様子も気軽に写真に撮らせてくれた。左腕に打つ瞬間にも撮ろうと構えていたら、「同僚に頼んで撮ってもらいましょうか?」

…とても嬉しかったけれど、口が勝手にお断りした。

フランス暮らしも長くなって、大抵の事はマイペースになっているとはいえ、線引きはきちんとしているつもり。


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Kimiko Botti / ボッティ喜美子
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