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Le Grand Contrôle : ② 予約で気をつけるべき3つの大事なこと
ヴェルサイユ宮殿の敷地内…とはいっても、位置的には、庭園の向こうの噴水のさらに奥(何しろ広大だから)。ここから徒歩だと、ちょっとした距離。
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ホテルAirelles Chateau de Versailles, Le Grand Controle は住所が宮殿と異なるし、メインゲートは大通りに面している。車寄せがあるので、宿泊客は、そちらに直接向かえばいい仕組み。
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私は中からでもアクセスが簡単だと思っていたので、最寄駅から徒歩で宮殿に向かったけれど、それらしいものは見当たらず…
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バラ園から携帯連絡して場所を訊ねたら、ディレクトリス自ら電動カートを運転して迎えに来てくれた。そう、結構距離がある。
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この電動カート、宿泊客は自由に使えるそうで、ゴルフ場によくあるタイプなので簡単。広い敷地内を縦横無尽に楽しめるはず。ちょうど、オープン当時には、2泊3日の設定での予約受付対応で、料金には、いろいろなアクティビティーが企画され含まれていて、その1つだったお庭でのピクニックランチにも、この移動手段は欠かせない存在だったよう。ちなみに、今は乗馬して廻ることもできるようで、より楽しそう。(ピクニックは、1泊でも受け付けるようになったのと同じ頃からなくなっている)
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さて、カートを横付けしたのは小さな裏門の前で、ここでカードキーを渡され、説明を受けた。各部屋、定員人数ずつのカードキーが用意されていて、(部屋の名前が記載されている)それですべての館内アクセスができるというもの。宮殿や庭園など敷地内スペースとの行き来のための門扉の開錠のためだけでなく、本館建物内はもとより、スパやプールのある併設建物にアクセスするのにも、このカードでの認証が必要。私が使わせていただいたカードキーは、シャンブルの中で1番広いMadame de Fouquetのもの(部屋ごとに名前がついていて、そのコンセプトごとに内装が工夫されている)。天井高3m16、部屋の広さ60平米+バルコニーテラス30平米、バスルームには、浴槽付き(写真:下2点)
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なぜ、こんなふうに事細かに数字や設備について書くか…の理由は、タイトルに書いた“ 予約で気をつけるべき3つの大事なこと”、だから。
① お部屋にはそれぞれ名前があってデザインや内装が異なるだけでなく、
② お部屋の広さは同じでも、”天井の高さ”がそれぞれ違って、
③ バスルームに、浴槽はついていなくて“シャワーだけ”の部屋も多いこと。
だから、部屋の広さやお値段だけで判断するのではなく、誰とどういう滞在スタイルを楽しみたいかでじっくり選ぶのが大切。
ちなみに、35平米のOrry, Calonne, Jules Hadouin-Mansartはシャワーだけ、50平米のBaron de Stael-Holsteinには浴槽があるけれど、同じ50平米のTurgot はシャワーだけ…という具合。スイートルームの方は、バスタブとシャワーブースの両方がついていたり、トイレも2つあったり、また別の設え。フランスの古いホテルの多くはシャワーだけだったりするし、近年どんどん改装されているけれど(それでも敢えて)シャワーだけの部屋と浴槽付きの部屋と両方兼ね備えているところも目立つくらい、浴槽が必ずしも標準装備ではない。
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このホテルには、スパも屋内プールも兼ね備えているから、手足をゆったり伸ばしてくつろげる空間には事欠かない。
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客室へは、このメイン階段で。壁面には見事なレプリカの肖像画たち、調度品は本物の18世紀のもの(が修復され、現代仕様に)。時間が止まったみたいにさえ感じられる空間。
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