土ノセカイ
3人の息子たちが就職してやっも子育てが終わり、人生的に余裕が出来たかと思っていたのは一瞬でした。
世の中が変わり始めて、職場の店舗がデベロッパーの家屋のリニューアルと共に閉店を決めてワタシは転職をした。
職探しは難航するかと思っていたが、すぐに採用が決まった。
夕方から閉店までの勤務という今までは出来なかった夜のシフト。
そして昼間は神社仏閣へ行ったり、花を育てていたが、昨年から畑で野菜を育てるようになった。
往復4時間も掛かる場所。
作物の育ちはまぁそれなり。
自分で食べる分には十分。
電車移動なので一度にたくさんの収穫物を持ち帰るのが大変だ。
土をよく見れば、たくさんの虫たちが活動している。
菌もウィルスも存在している。
納豆の菌は藁につく菌で差がつくのだけど、藁につくのは土の菌。
土は偉大。
凄いなぁ。
ベランダでバラを育てると、どうしてもハダニの問題が出て来てしまうのですが、地植えだとあまり起こらない。
それは土から水蒸気が上がると言うことと、雨が降ること。
その違いを確認出来ればいいなと、花壇を作らせて貰った。
梅雨に入り、ある日花壇見たら、ダンゴムシが大量発生していた。
正直、対応に悩んだ。
お薬を使えばそれまでだけど、ここは見届けてみたいという気持ちが起こった。
乾燥している土と湿った土は、そもそも集まる虫が違うと知ったからだ。
しばらくしてまた花壇へ行くと、土が乾燥していてダンゴムシは一匹もいながった。
やっぱり役割があるんだろう。
虫はそれぞれの環境を選び集まる。
そして気温で育つ植物が違うし、湿度で集まる虫も違う。
山は北側南側は植物も虫も違うだろう。
臭いも違うだろう。
雨が振り葉が腐り野獣の屍もあるだろう。
畑の土は人が土を作り、山の土は山が作る。
山では虫も菌も全てが循環をしている。
きっとそれが本当の天然の土のセカイ。
柔らかくする○○
水はけが良い○○
窒素カリリン
不足すれば足していくのが畑。
その土で根を張り花が咲く。
ワタシたちは作物や果実を恵みとしてありがたく頂いている。
土といえば土なんだけど。
なんかちょっと違うと言う事を土を触りながら気付き始めたワタシ。