ウクライナ政府に対する大規模サイバー攻撃について、続報-03
米マイクロソフト社は15日、ウクライナ国内の政府機間、民間NPO、及びIT企業のコンピューター・ネットワークが新種のマルウエアに感染している恐れがあると警告しました。このマルウエアは、ランザムウエアに類似した構造でトリガーをかけることで作動する作りになっているものの、決済による解除機能を備えていないため、作動するとハードドライブの消去とファイルの破壊によりコンピューター・ネットワークに復旧困難な深刻なダメージを与える可能性があります。マイクロソフト社によると、マルウエアが拡散されたのは丁度ウクライナ情勢を巡るアメリカ・NATOとロシアの会談が暗礁に乗り上げた時期と一致しており、また、過去には見られない非常に高度な能力が必要とされる手口です。14日にウクライナ政府が名指ししたベラルーシのハッカー集団とは別の組織がこのマルウエア拡散に関わっている可能性が高いとみられています。
(Text written by Kimihiko Adachi)
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