見出し画像

ドイツ政局ー連邦議会選挙前倒し、年明け2月23日実施へ

11月6日夕刻のリントナー蔵相電撃解任に端を発したショルツ政権アンペル連立崩壊劇を受け、連邦議会解散とそれにともなう選挙日程について、政権与党(SPD及び緑の党)と野党第一党CDU(キリスト教民主同盟)の間で駆け引きが行われていた。

本日(11月12日)、SPD及び緑の党の間で最終合意がみられ、政権から離脱したFDPの了解も得たうえで、12月16日に連邦議会への政権信任案の提出、年明け2月23日に連邦議会選挙投開票実施の日程で固まった。

Neuwahltermin steht fest - ZDFheute

今般FDPが連立政権から離脱したことでショルツ政権は連邦議会での過半数を失ったため、この信任案の提出は事実上の連邦議会解散にあたり、手続き的には、12月16日に連邦議会に提出される信任案はその場で否決され、それを受けて首相はドイツ連邦大統領に連邦議会解散の命を要請、その命を受けて連邦議会が解散されることになる。

ショルツ政権は当初、年明け1月の議会解散、選挙を3月に実施との日程案を発表していたが、アメリカ大統領選挙結果確定からトランプ新政権樹立の動きが速く進んでいる状況を受け、野党CDU側からの選挙の早期実施の要請を受け入れて出来るだけ早期の選挙実施とするのが得策と判断したとみてよいだろう。

(Text written by Kimihiko Adachi)

(C)_Welle_Kimihiko Adachi_all rights reserved_2021-2024
(本コラムの全部または一部を無断で複写(コピー)することは著作権法にもとづき禁じられています。)




いいなと思ったら応援しよう!

足立公彦_Welle_world politics and energy
最後までお読みいただきありがとうございます。