メモ帳、欧州議会選挙、制度変更点について
欧州議会選挙、ドイツ各政党、CDU、SPD、Grüne、FDP、Linke、AfDでベルリンから比例名簿上位に載った候補による討論会(5月27日、於ベルリン商工会議所)。ドイツでの投開票日は6月9日だが、実際の選挙はEU加盟国間で人口比により割り当てられた議席数を各国内でその国の政党間で比例代表式で争う形で行われる。得票率による足切り、比例代表名簿を全国区に限定するか地方区も認めるか等の詳細は各国で独自に設定することができる。ドイツに関しては、議席数割り当ては前回選挙と同じ96議席、得票率による足切りは無し、政党が比例名簿を全国区とするか地方ブロックに分けるか選ぶことができ、今回は名簿をブロック制にしたCDU以外は名簿を全国区にしている。
欧州議会の被選挙権はEU全体共通で18歳(選挙時)、選挙権に関してはベルギー、マルタ、オーストリアでは自国の選挙システムに合わせて16歳(選挙時)、ギリシャでは同様な理由で17歳(選挙時)、それ以外のEU加盟国では18歳(選挙時)であったが、今回の選挙からドイツも16歳(選挙時)に引き下げた。
今回の欧州議会選挙はイギリスがEUから抜けたブレグジット後の初の選挙となり、イギリスが抜けた分の定員減((-)46)とスペイン、フランス、オランダ等12か国の人口増による定数増((+)15)による議席数調整があり、その結果今回の選挙における総議席数は720(前回2019年時は751)となっている。
(Text written by Kimihiko Adachi)
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