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いいからSATC観よ

自分を嫌いになりそうな時、

もれなく私は

sex and the city

を観ている。

一番好きなドラマ!という訳ではないけれど、あれ程自己嫌悪に陥ったとき私たちをひたすら肯定してくれるドラマは他にはないと思うくらいに好きだ。

そしてきっと男性たちは毛嫌いするだろうな。

コラムニストのキャリーの語りと共に綴られていく少し現実とは違うであろうNYの日常は、

ビッチでハッピーでお洒落ならOK。

この前と言ってる事全然ちが、、かろうが、

約束を簡単に破ろうが、友達の兄弟と寝ようが元彼と寝ようが、

とにかく

独身のキャリアウーマンにとってそれはとても必要なことで、そしてさほど重要ではない。

と、端から全肯定してくれる。

これだから女は、、と多くの男性が思う内容のオンパレード。

だけど、それに、ただただ救われる夜があるのだ。


男性が、ムラムラしたから仕方なかったで済む一夜に対して、女性のそれには理由が必要とされることが多い。

そう思うのは、私が理由がないと寝られない女だからかもしれない。とにかく何でもいいから、その罪悪感を薄める理由が欲しくて仕方ない。

ただ好きだから抱いて欲しかった  はきっと私には一生言えない言葉だ。

朝まで好きな音楽や映画や小説について語り明かして満たせたら、きっと罪悪感なんて嫌悪感なんて生まれないんだろう。

朝起きて、コーヒーをいれてくれた事に理由はいらないから。

でも求めてこない男性なんて用無し。

とアクティブポジティブモンスター(と私は愛を込めて呼んでいる)サマンサな友人がどうした?と私に言う。

たしかに私も以前はそれが一番わかりやすい愛情表現だと思っていた。

手を出されないなんて私に魅力がなかったんだと嘆いていたりもしていた。

一番手っ取り早く、そして一番捨てやすい理由である事が分かったのは割と最近だったりもする。

もちろん人それぞれと言ってしまえばそれまでなのだけど、

例えば、気付けばすっかり多くなった結婚出産を終えた友人達。こぞってソレがなくなった事に不安と焦りを感じて打ち明けてくる。

キャリー気取りの私が、優先するべきものが増えたんだから仕方ないんじゃない?と言いい、

サマンサは、自分から仕掛けたら?新しい下着、最近買った?と言う。

返ってくる答えは聞かなくてもだいたいこう。

でもアンタ達にはまだ分からないわよ。

全世界で放たれる、独身女性に向けた既婚女性が放つパンチライン第一位。

(尚、それを言っちゃおしめえよはそれに対する独身女性が心で思うセリフ第一位)

人は、ないものねだりで出来ている。

みんな、悩める夜を超えてきた。


まだまだ脳みそ先行型の今の私には、

ただ、ただ肯定してくれる事がとても重要だ。

やっぱりまた sex and the city を観ている。

今夜もキャリーがきっと、

女子よ、あなたよ、幸せであれと言ってくれるから。

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