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望みが叶わない生存戦略 認知的脱フュージョン
幸せになる脳を育てる
カウンセラー/コーチ 宮田です。
過去の出来事を忘れていることが多い私。なぜ覚えていないんだろう。記憶力が弱い、物覚えが悪いからだろうかと思っていたのですが、認知的脱フュージョンのセッションで忘れることを生存戦略的に選んでいたんだという気づき
本当の望みが言えない
他人の願い、望みを察したり、想像するのは難しいと思う。だから聞いてみる。すると思ってもいない答えが返ってくることは多いので本当のことは聞いてみないと分からないです。
それなら「自分の望みなら分かっているか?」と言うと、そうでもない。セッションをしてみると本当は何を望んでいたのかを自分で分かっていないことに気づく。(それっぽいことは言えたりもする)
「あなたの本当の望みは何ですか?」そう聞かれてもすぐに答えられる人はそう多くない。望まなければ手に入れられないのにも関わらず。本当の望みを言えない。
小さな子どもの頃ならすぐ答えられただろうに。
「本当に何を望んでいるのか分からない?」そこに色んなものがくっついて分からないと言うより本音を口に出せない場合もある。
なぜ本音を言えなくなってしまったのかを考えてみると、いろんな理由がでてくる。
「こんなことを言ってバカにされないだろうか」「恥ずかしい」「こんなことを言ったら嫌われるかも」
「口にして手に入らなかったら…きっとバカにされる。それなら言わない方がいい」とか、「負けられない」「そんなこと望んでいません。別に欲しくないもん」だったりとおかしなことになってる。
人によって理由は違うと思うけど、自分がその時にどう思ったのか…それも忘れていたりするので厄介。
羞恥心というのを身につけ、こんな風になりたいとか、もうちょっとカッコよく思われそうな理由を捏造してみたり。
バカにされたくない。負けたくない。恥ずかしいという感情は悪いものではないのだけど、恥をかきたくないが強すぎて何も言えない、負け戦はしないになってしまうと困ることが増える。実際やってみないと分からないのだから。
でもバカにされたくないの先の行動が違う人もいる。「バカにされたくないから何が何でも、成功してやる!」「これが欲しい!」と言い、どんな手段を使ってでも手に入れるまでやると言う選択。そうなると結果が全く違ってくる。
どっちがいいんだろう…。
どっちを選んでもいいのだけど、子どもの頃の自分はどっちを選んだのか。なぜそれを選んだのか、何が大事なのかを見てみる。
そして大人になった今でもそれが大事なのだろうか…。
過去の自分が作ったルールが邪魔になる
子どもの頃は良かったことでも、成長すると不都合になることががあるのだけど、これまでそのやり方でうまくいっていると辞められなくなってしまったりする。
当たり前になっていることは意識にも登らなかったりして自分で気づくことは難しい。だから他人の視点が必要でできれば自分と似たタイプの人じゃない方がいい。
欲しいもの、望みが叶わないのは選ぶとき過去に決めたルールを基準になっているから、そこが合わなくなってるのかも。
私はネガティブなことが苦手でポジティブに捉えようとする癖があるのだけど、一見良さそうなこの癖も不都合を起こすことがあって、ネガティブなことをダメ認定して受け入れられなくなる。
何かを決めればそれに対して良い面悪い面ができるのだけど、そのままにして受け取れなかったり。不快な感情がいやでポジティブ変換したり、無かったことにと忘れてしまったりする場合もある。
忘れてしまう、覚えていない能力って、不快な感情をそのまま持っていられない過去の自分が作っているんじゃないかな。
他にも過去に作ったルールで邪魔しているものをセッションで洗い出してみるのだけど、根深いものは簡単には出てこない。
他人から見たらどうってことない事とか、何でそれがって思うようなことだったりするのだけど、当人は死にそうなぐらい嫌だったりして、恐怖なので口にもしたくなかったりするから。
でもそこを見つけて変更しないといろんなこと頑張ってみても結局上手くいかないから、観念してどんな自分でも受け入れて認めてしまった方がいい。まぁ、大人だから頭では分かっていても感情が抵抗するから厄介ですね。
恥ずかしい、カッコ悪い自分を忘れ去ろうとして頑張るよりも、自分が思っているカッコ悪いってどんな人?本当にカッコ悪いの?カッコ悪くてもいいじゃない。恥をかくことが事ばかりではないよね。言葉の持つネガティブなイメージは自分が勝手に作ったイメージなのかもって疑った方がいいね。
そして、これまで作ったルールも悪い事ばかりではなかった訳で、それで得たものがあるし、それでもいつまでもそれでやったら不都合だからそろそろ変更する時なんだなって、感情で判断しないというやり方を取り入れた方がいいよね。
過去の小さな自分はその手を使わないと死にそうだったのかもね、そしてそうやって頑張ってきた自分もいいじゃないかとも思う。
どんどん深ぼってみると覚えていない出来事も出てきて、大人な自分にその生存戦略はまだ必要なのかって。
本当は要らなくなってるよね。