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親より愛犬への涙が止まらない理由

妹から、愛犬の
フレンチブルドッグが
早朝に亡くなったと
連絡がありました。


悪性の乳がんで、
日曜日に手術を
予定していたものの、


予定日3日前から急に
食事ができなくなり
歩けなくなり点滴で対応するも



炎症がひどくその効果もなく
あれよあれよという間に
逝ってしまった、
今でも信じられないと。。。


私も信じられない。
いくらなんでもあまりにも
突然すぎないか?
心の準備、できてない。


賢くて気遣いができて
フレブルらしく、 
さも人間のように
飄々としていて



遊びに行くと
いつも大歓迎してくれて。


ブチ(ここからは名前で失礼します)
への思いは勿論ですが



妹からの詳しい丁寧な文章なだけに
文字がにじんでしまって
鼻水もとまらない。。。


条件反射のようにブチの面影が
頭をよぎる度に、、もうダメだ。

。。。。


と、しばらく経って
ふと冷静な一瞬が訪れました。。。


妹は、ひょっとして

父親が亡くなった時より
悲しいのではないか?



私だって父親が息を
引き取った時でさえ、
涙にくれはしなかったのだから。。。


時間があれば心の準備は少しずつ整っていく


今年3月、実父が
亡くなりました。



両親の近くに住む私は、
父の入院と介護の日々で
衰え具合がしっかり
確認できていたので、



ハードな病状であっても
年齢も年齢だし、そろそろ
何が起こってもおかしくない


との思いが、
特に亡くなる半年ほど
前からあったんですね。


実際、亡くなる
10日前位からの衰えは
激しいものでしたが、



ネット情報を頼りに
答え合わせをしていたので
気持ちも対応も冷静
だったと思います。


結局、午後病院を
予定していた日の前日に
バカスカ大食いした父は、



当日、自宅で眠るように
亡くなりました。


「父ちゃん、なんとラッキーな!
さてはこのタイミング
狙いましたな!! ナハハ~」


くらいのノリで
近所に住むもう一人の妹と
至極なごやかに葬儀を企画、
全力で臨みました。


毎日をほぼ共にしていたことで
心の準備が整って
いったのだと思います。


整えたのではなく、
意図せず整っていったのです。


一方。


妹の愛犬へのこの涙、
搔き立てるような
歯がゆいほどの悲しみ。



親でなく妹の愛犬。
この違いは一体、、、!?


急激な変化は心の体力を奪う、だからゆっくりと…

ブチの病状の進行は
あまりにも急でした。


故になす術がなかった。
わずか1週間の出来事。


気持ちの整理も準備も
できていないまま
逝ってしまったんだもの。


毎日一緒にいた妹家族は
いかばかりでしょうか。


私でさえもこれほどまでに
感情が揺さぶられている
のですから。


時間というのは
不思議なもので


感情を薄める反面、
出来事の深さには
なす術もないんだ。


でも、感情の深さを
慣らしていくのも
癒していくのも
時間しかない。


時間よ、
振り落とさずおおらかに


どうかこの時だけでも
歩調を合わせて
あげてください。


妹たちに心穏やかに
癒される日が
少しずつ訪れますように。 
 
  

悲しみの中に 
いらっしゃる方にも 
どうか穏やかに 
癒やされる日が 
訪れますように。





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