地方移住で楽しみなこと。
移住することを伝えると、「勿体無い、せっかく良いところに住んでるのに」と言われることがある。
でも私には、東京が自分にとって良いとは思えないので移住する。それにはいくつもの理由があるけれど、とっさに全ては出てこない。相手も、そこまで興味もないだろうし。
なんども言われてモヤモヤしたから、書くことで気分を鎮めよう・・・。
東京で暮らしているときに困っていたこと。
音楽を勝手には楽しめない。
ストレス発散のために適当な演奏?したり、好奇心から楽器の音を試すことができない。
S区の住宅街を歩いていると、びっしりと建てられた木造住宅のあちこちで、ピアノやバイオリンの練習音、クラシックを大音量で聴く音など、全部筒抜け。
ああいう格調高いピアノやバイオリンだったら聞こえても恥ずかしくないし、むしろステータスなのかもしれないけど・・・
私の歌やギターやピアノは、ただの気晴らし。子どもの実験。道ゆくひとに迷惑なら、やめておかなければ。
他人に、うるさい〜!ってイライラされたくない。それでも開き直ってうるさくできるような変人ではない。
これまでに住んだ賃貸マンションは、すべて演奏禁止。
持ってるギターはずっとクローゼットの中。ピアノは高価だから弾かないなら買わない。
地方に移住すれば、もう少し自由だ。
(東京でも予算が2億円ぐらいあれば、自由なんだけど・・・自宅に防音室作ったり。)
東京でも音楽は楽しめる。しかし、極端だ。
プロのコンサートを聞きに行くか、先生に習うか、スタジオにお金を払って楽器を持ち込む、など。全て、わりと本気で、そのために気力やお金を割かなければいけない。
私には音楽の才能も余ってるお金も無いから、上記のような極端な活動に加わるつもりはない。
ただ、ほどよく自分の好きな音楽がある生活って、精神を安定させると思う。
手を動かし、好きな音楽に身を委ねると、新しい仕事のアイディアが湧いたりするし、嫌なことを忘れたりする。
私は、誰にも迷惑をかけずに、アウトプットでストレス解消したいから、移住するのだ。
お酒や外食や雑貨やファッション(=消費)に依存する生活よ、さらば。
私にとっては、個人的で雑多な表現活動のほうが、皆のための完成された消費活動よりも大切なのだ。
だから、地方移住によって人間的な時間を楽しむのだ。楽しみだ。
エミール・クストリッツァ監督「黒猫白猫」の中の、うれしそうにギターを弾く村人たちよ。
(2億円の予算があったら、東京もすごく住みやすいんだけど。←しつこい)
長くなりそうなので、このへんにしておきます。
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