グッドパッチの決算まとめました!!(2022/8期 2Q)
こんにちは!きみちゃんです!
2022/4/14にグッドパッチ(証券コード7351)が2022/8期の2Q決算を発表しました👏🏻
今回はその決算内容をまとめていきたいと思います。
見どころ満載ですので、ぜひ最後までお付き合いください😊
また、いつものとおり自分なりの考えも記していきます。
それでは決算内容を見ていきましょう!
※グッドパッチという会社をまだ知らない!という方は、次の記事の1をご覧ください。
1 2022/8期2Q(累計)決算まとめ
決算概要は次のとおりです。
※百万円以下略、()内は前年同期比
売上高 18億5,700万円(+38.2%)
営業利益 3億4,200万円(+42.7%)
経常利益 3億4,100万円(+47.8%)
四半期純利益 2億1,800万円(+16.4%)
1株利益 27.32円
→調整後 25.89円
発行済み株式総数 817万2,280株
(2021/8期 791万7,280株)
会社が出している通期業績予想に対する進捗率を見てみましょう。
決算発表資料は次のとおりです。
左は通期業績予想で、右の棒グラフがその進捗率です。
今回は2Q決算なので、進捗率50%が目安ですね。
売上高進捗率は49.2%で概ね順調といったところです。
デザインパートナー事業の進捗率が45.7%で若干出遅れ感がありますね😕要因は後述します。
営業利益の進捗率は66.1%で1Qの勢いそのままに大きく超えてきました!2Qもしっかり稼いでいますね!!
2Qはデザインパートナー事業に未達があるもののそのほかは問題ないです!デザインパートナー事業の未達も心配するものでもないので、今回も良い決算だと言って問題ないでしょう!👍🏻
では続いて、グッドパッチの売上高と営業利益の内訳を見ていきます!
2 売上高・営業利益の内訳
グッドパッチの事業は、大きく分けるとデザインパートナー事業とデザインプラットフォーム事業の2つです。(1でも若干出てましたね。)
決算短信の中に事業別の売上高と営業利益が載っていますのでそちらを見ていきます。
デザインパートナー事業は次のとおりです。
※百万円以下略、()内は前年同期比
売上高 12億5,000万円(+30.9%)
営業利益 2億2,400万円(+23.8%)
全体売上高のうち67.3%が、営業利益は65.4%が当事業での利益となっています。
グッドパッチの主力はこのデザインパートナー事業です。
また、顧客社数は29.3社(前年同期は24.0社)、月額平均顧客単価は638.3万円(前年同期比-0.4%)です。また、デザイナー数は前四半期からの+1名にあわせて、スタジオディテイルズのデザイナー25名が加わり、当事業全体のデザイナー数は153名となりました!
顧客単価が前四半期よりも減少していますが、これはヨーロッパ(ドイツ)で縮小したほか、日本でも新規開始プロジェクトが多く初期段階で大きくなりにくい状況のためです。
つまりは、売上の成長過程でプロジェクトが入れ替わったためです。
デザインパートナー事業で売上が若干出遅れた主な要因はまさにこれだと思います!
プロジェクトが進むにつれて売上もついてきますので、特段心配する必要はないと思います。
毎度のことですが、グッドパッチのビジネスモデル上、これらの数字はとても重要だと私は考えています。(本当に重要なので、毎回振り返らせてください!)
顧客社数とその単価は売上高に直結しますし、デザイナー数は案件受注のキャパシティ(許容量)となるからです。
加えて、デザインプラットフォーム事業の1つ、Goodpatch Anywhereの登録デザイナーが368名(前四半期末は344名)と相変わらずすごい勢いで増えています。
次に、デザインプラットフォーム事業です。
※百万円以下略、()内は前年同期比
売上高 6億600万円(+56.2%)
営業利益 1億1,800万円(+100.9%)
全体売上高のうち、32.6%がこのデザインプラットフォーム事業です。
1Qに続き、Anywhereの伸びが著しいです!
1Qでは、前年同期比+114.1%だったので、若干落ち着いていますが、俄然高水準での伸びを継続しています!(1Qは伸びすぎですね😭)
上記のとおり、Anywhereは前四半期よりもデザイナー数は増えましたが、稼働デザイナー数は若干減少しています。
これは主に案件入れ替わりのタイミングによるものですが、新規リード(顧客)の獲得に注力と書いてありますので、案件獲得に伴い増えていくものと思われます。
次に、ReDesignerです。
注目すべきは、転職サービスの「紹介手数料の引き上げに着手」です!
これは、サービスとしての競争力が非常に強いことを表していると思います!
他社のサービスと比較して、自社のサービスは非常に魅力的(価値がある)だからこそ、手数料引き上げに踏み込めると思います。
手数料を引き上げた分、収益も上がります。またその利益を事業に投資すれば、さらに良いサービスを提供できるという非常に良い流れですね!
引き続きReDesignerからも目が離せません😊
3 2022/8期2Q時点の資産状況
それでは、グッドパッチの資産状況も見ていきます。
便宜上、百万円以下は省略です。
総資産は2021年8月期末から7億9,400万円増加し、42億3,400万円となっています。
資産の増減要因を見ていきます。
流動資産の主な増減要因は次のとおりです。
前払費用 +1,475万円
売掛金及び契約資産 +1億4,515万円
仕掛品 -2,016万円
仕掛品とは、製造途中の未完成な製品を指します。グッドパッチでいえば、契約途中でまだ完了していないプロジェクトといったところでしょうか。
この仕掛品が、デザインパートナー事業およびGoodpatch Anywhereの請負契約案件が減少したことが減少要因となっています。
一方で売上高が伸長したことにより、売掛金及び契約資産が大きく増加しました!
固定資産の主な増減要因は次のとおりです。
のれん +6億1,972万円
建物 +1,792万円
投資有価証券 +3,372万円
使用権資産 -1,142万円
繰延税金資産 -1,257万円
のれんとは、M&Aの際に、会社を買収した金額と買収された会社の資産額の差額を計上したものです。
今期は、スタジオディテイルズの買収に伴い、のれんが大きく上昇しました!
負債は2021年8月期末から3,332万円増加し、9億169万円となっています。
負債の増減要因を見ていきます。
流動負債の主な増減要因は次のとおりです。
主な増減要因は次のとおりです。
未払法人税 +8,724万円
買掛金 +2,555万円
1年以内返済の長期借入金 +1,183万円
未払金 -1,681万円
契約負債 -3,945万円
その他 -3,316万円
固定負債の主な増減要因は次のとおりです。
リース債務 -1,200万円
資産除去債務 +1,155万円
純資産は2021年8月期末から7億6,112万円増加し、33億3,238万円となっています。
主な増減要因を見ていきます。
利益剰余金 +2億2,612万円
資本金 +2億6,773万円
資本準備金 +2億6,773万円
資本金及び資本準備金は、2021年2月9日発行の第7回新株予約権等の行使により大きく増加しました!
M&Aを実施した場合に行使される新株予約権ですね!
資本金及び資本準備金は、2021年2月9日発行の第7回新株予約権等の行使により大きく増加しました!
M&Aを実施した場合に行使される新株予約権ですね!
目下の財務指標は、
流動比率 561.42%(200%以上が目安)
自己資本比率 78.70%
となっています。
財務指標は相変わらず安定しています。
前四半期で心配していた流動比率は今四半期でもそこまで大きく低下はしませんでした。
これは、新株予約権による資金調達を並行して行ったことによるものです。
4 2022/8期の通期業績予想
こちらは前回と同じです。
2022年8月期の通期業績予想(連結)
※百万円以下略、()内は前年比
売上高 37億7,800万円(+37.8%)
営業利益 5億1,800万円(+27.6%)
経常利益 4億8,600万円(+23.6%)
当期純利益 3億7,500万円(+14.5%)
1株利益 47.38円
5 2022/8期の成長戦略
こちらも前回と変わりありません。
簡単にお話しすると次のとおりです。
デザインパートナー事業は次の3つです。
1. デザイン組織の連続的成長
2. デザインバリューチェーンの拡張と深化
3. グローバル戦略の本格推進
1では、利益率と利益額が増えていく好循環を作るため、人材に積極投資します。
2では、事業領域を垂直及び水平方向に拡大します。
垂直方向の拡大とは、顧客企業のDX化において「今以上に携わる分野を広げる」ことを指します。
水平方向の拡大(深化)は「現在の得意分野をさらに伸ばす」ことです。
3では、グローバル展開に課題を持つ企業をターゲットにし、その展開をサポートするというものです。
こちらも今期から順次展開を始めています。
6 丸井グループとの合弁会社設立!
デザインによる顧客のバリューアップに長期的にコミットするため、グッドパッチ初の合弁会社を設立しました!
なんと!合弁相手は小売大手の丸井グループです!
丸井グループとしては、すでに保有する実店舗経営や金融領域等のさらなる価値向上を図るため、デジタルサービスやデジタル人材の育成等の総合的なDXの実現という課題を解決します。
今後、丸井グループに対するデザイン支援などはこの合弁会社を中心に進めていくことになるようです。
グッドパッチとしては、丸井グループの経営資源を活用してプロジェクトを進めていけるので、ノウハウの吸収といったところにも結びつくかと思います!
7 おわりに
グッドパッチの2022/8期2Q決算の内容はこれで以上です。
グッドパッチの株価は、この2Q決算後から現在(2022/5/13終値)で45%ほど下落していますが、決算内容に悪いところは見当たりません。
個人的には地合いによるものかと思いますので、今のうちにコツコツ買い増していきたいと思います!
最後までお付き合いいただきありがとうございます!またお会いしましょう!!
※本記事は会社発表に基づき執筆しています。
引用元は次のとおりです。