見出し画像

□龍アンblog□ 人の勝利に拍手をするな

こんばんわ、龍アンです。いらっしゃいませ。

貴方は、M-1グランプリという漫才日本一を決める大会をご存知でしょうか?

この大会は影響力が大変強く、優勝したコンビは各マスメディアに引っ張りだことなり、その名が全国区になりますから、若手芸人さん初め、沢山の猛者達が、飢えたライオンの如くその王座を奪いあいにきます。

正に、お笑い界の弱肉強食金網デスマッチ!な大会なのです。

他人の勝利を賛美しない

ワタシは、2005年位からこの大会を観ていると記憶しています。

毎年観ていくうちに、1人の芸人さんに注目するようになりました。今や、TVで見ない日はないと言うくらいの人気芸人【千鳥】の大悟さんです。

ネタもワタシ好みでしたが、先ず風貌が輩(やから)そのもので、見ていてほのぼのするのです。王座を奪いあうスラム街のような場に、綺麗に整った姿で現れては興冷めでは無いですか!今でこそ、大変な売れっ子となり、姿も丸くなりましたが、10年前の大悟さんは、敬意を払って書きますね「汚かった」。

そしてその汚さが極まり、ある一種の崇高な光を放っていました。

その目は大変にギラギラしていて、下手に触ろうものなら「何さらしとんじゃ!ボケェ!!殺すぞ!!」と言わんばかりの殺気がムンムンと画面から伝わってきたものです。

さて、かのような男性を見ると、一定のメスというのは、子宮が反応してしまうのですが、そんな原始的な事はさておき、ワタシが大変に感心したのは、

大会のエンディング。出場者は、それぞれを讃えあい、泣き笑いあっている。そんな中、ふてくされた表情で前面を真っ直ぐに睨み、優勝コンビに一切の拍手をしなかった

姿です。

なんだ、やはり只のヤンキー、チンピラではないか。いいえ、違います。彼は一番の紳士でした。

人間、腹の中は分からないよね、とKing Gnuも歌ってをりますが、正にそれで、人の腹の中身は分かりかねるモノですが、この時の大悟さんの腹の中身は、透明な程につつ抜けでした。

彼は、素直に悔しかったのです。腹の中では、仲間を讃えながらも、芸人として負けた事が悔しかった。

「はい!本番終了です!お疲れ様です!」散り散りになる出演者達、さっきまで泣いていた下位の芸人の一人は伸びをしながら楽屋へ戻っていく。大悟はカメラが止まっている事を確認しながら王者へ近寄った。「来年はワシが取るけぇのぉ。」そして、心から絞り出してライバルに伝えた「、、、良かったのぉ、、、、おめでとう、、、、」共に闘った相手に、薄っぺらな拍手を贈るのは、侮辱と同等です。悔しいなら悔しいでハッキリと意思表示をする。これは、幼稚な事ではありません。喜怒哀楽を読み取り、感受仕合ながら人は成長していくものです。


~龍アン     今日の一言~

人と向き合うには「度胸」が必要。臆病者はその場をやり過ごして逃走していくのみである。そこに成長は、無い。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?